本当に抜いて大丈夫?抜歯前に知りたい自分の歯を残すための根管治療とは?
虫歯が深くなり、歯医者さんで抜歯をすすめられた方はいませんか?実は抜歯以外にも根管治療という歯の根っこの治療があり、歯を抜かずに自分の歯を維持することができます。時間や根気のいる根管治療ですが、治療内容や治療期間などを歯科医師に聞きました。
目次
1.そもそも根管治療とは?
2.治療回数は人によって異なるが、目安は3回程度
歯科医師に以下の質問をしました。
A:根管治療といっても神経を取った場合なのか?根の先に膿が溜まっていた場合なのか?によって治療回数は大く変わります。神経を取った場合には、通常は2回です。
しかし、神経が細かったり、神経の管が湾曲(曲がって)いたりした場合には、治療が困難になる場合があります。
また、神経を取った後で痛みが生じることも稀ではありますが、現実的には存在します。このような場合には、治療回数が増えることがあります。
また、根の先に膿が溜まっていた場合には、膿の量や症状によって消毒回数が多くなることもあります。
また神経のない歯の場合、もともとあった神経の管が細くなっていたり、以前の治療で管の中に薬が詰まっており、それが取りにくかったりることで治療回数が増えることもあります。
また神経の管の本数には個人差があり、前歯であれば通常1根管、奥歯であれば3〜4根管あるのですが、場合によってそれ以上ある場合もあり、この場合には治療が複雑になることもあります。
ご相談のように治療回数って患者様には不明なところもあるかと思います。
このような場合にはご遠慮されずに担当歯科医師に現在の治療状況や治療回数等ご不明なことをお聞きになって下さい。治療内容をしっかりご理解された上で治療をお受けになることは非常に大切なことです。
A:理想は1回です。根管治療の目的は、歯の根の中に入った細菌をゼロにすることなので、1回目で終わらないと、次に処置するまでに細菌が増殖したり、仮の蓋が取れて新しく菌が入ってしまったりします。
ただ、状況(歯の形や感染状況)によっては全ての作業を終わらせるのに数時間かかったりしますので、現実には難しいところがあります。
A:これは歯科医師の先生の間でも様々な考え方がありますので、あくまで私見を述べますが、当院では根管治療は殆どの場合で3回程度で終わります。
ただし、難しいケースで症状がなかなか引かない場合は回数通院していただくことをせずに長期に効くお薬を根に入れたまま長期に経過観察をする場合もあります。
この場合、何回も通院する必要はありませんが、治療期間は数か月に及ぶ場合があります。
歯科医師の回答によると、なかなか1回で治療を終えることは難しいようです。たまっている膿の量や、治療する神経の管の状態や本数が人によって異なることにより治療が複雑になるからです。
根管治療の目的は、歯の根っこに潜む細菌を取り除くことなので、取り除ければ終わりです。
しかし、人によっては治療期間が数ヶ月に及ぶ方もいるようなので、担当する歯科医師に治療の状況や回数など詳しく聞き、納得した上で治療を進めてもらうことが重要です。
また、通院とは別にお薬を使った治療もあるので、気になる方は通院している歯医者さんで扱っているか聞いてみましょう。
3.治療が長引いてもしっかりと通院できる歯医者さん選びを
やむを得ず抜歯することは仕方のないことかもしれません。ですが、残せるかもしれない自分の歯を抜いてしまうのは非常にもったいないことです。
根管治療を行う場合は、しっかりと治療をしてもらえることは大前提ですが、長く通院する可能性もあるので、なるべく近く予約の取りやすい歯医者さんを探すことをオススメします。
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現在、虫歯や歯周病などの症状が出ている方、もしくはしばらく歯医者さんに行っていない方も医科歯科.comを使い歯医者さん選びをしてみてはいかがでしょうか。
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