ロキソニンとお酒との組み合わせは胃粘膜へダメージ【薬剤師から注意】
すぐ効く痛み止めであるロキソニンに頼る、結構ありますよね。
二日酔いの頭痛予防に、と飲まれる方もいますが、アルコールとの組み合わせはおすすめできません。
今回は薬剤師の成田理恵(なりた りえ)さんに、アルコールと飲むのはなぜダメなのか、また、効かなかったらたくさん飲んでもいいのか、教えていただきました。
アルコールと組み合わさって胃を荒らす
ロキソニンなどの痛み止めとアルコールとの飲み合わせは避けたほうがいいと思います。
ロキソニン自体が胃を荒らしたり、胃部不快感などの消化器症状の副作用があります。
そこにさらに胃酸分泌を上昇させて胃粘膜を荒らす効果のあるアルコールの組み合わせはできる限り避けたほうがいいと思います。
二日酔いの頭痛の予防などで一緒に飲んでいる方もいらっしゃいますが、胃への影響を考えるとおすすめできるものではありません。
どうしても、の時は胃を守る薬と一緒に服用を
生理痛の時などで痛み止めを飲みながら、どうしても飲みの場に出ないといけない場合もあると思います。
そのようなときは胃の薬と飲んでいただけたら消化器系へのダメージは抑えらるかと思います。
市販薬から選ぶ場合は、胃液の分泌を抑えるというものか、胃の粘膜保護と書かれているものを合わせるのがよいかと思います。
量を増やすことより治療の選択を
ロキソニンの服用は1回2錠までは抜歯後の消炎鎮痛などの目的で認められていますので、倍の量のを飲むことには、多少は、効きの差があるかと思います。
ですが単純に2倍の量にしたからその分効くというようなものではありません。
ロキソニンは優れた鎮痛、抗炎症、解熱作用がありますが、飲んで効かない場合、量を増やすのではなく根本的な原因をしっかり治療するほうを考えることをおすすめします。
人により代謝が違うから薬の効きも違う
ロキソニンの効果は、通常1日3回までというタイプですと、人にもよりますが4時間から5時間継続をします。
しかし、年齢や代謝は人により違いますので、効果の継続時間も変わってきます。
また、日本では痛み止めと言えば市販でも買えるロキソニンを飲まれる方が多いですが、体格の差が大きい海外ですと、自身の体格に合わせて量を調整できるアセトアミノフェンの方がより選ばれるようです。
医科歯科ドットコム編集コメント
アセトアミノフェンは市販薬ですとセデスやノーシンに入っている成分です。
クリニックでもらう場合には体重に合わせて量を変えて処方されますので、ロキソニンが合わない場合は医師にこちらもご相談することをおすすめします。
また、通常の服薬で痛み止めが効かないという場合もクリニックに行き治療の相談をするという選択肢をぜひご検討ください。
取材日:2020年2月26日
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プロフィール
成田 理恵 (なりた りえ)
昭和大学卒業
ミネ医薬品株式会社にて11年勤務
ヨガのインストラクター資格取得の為同社退職
結婚後現在も薬剤師として勤務
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