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2020-02-15 掲載

歯科医師が解説!代表的な虫歯菌・ミュータンス菌を減らす方法とは?

 
虫歯の原因が虫歯菌によるものだということは、もはや常識となってきました。
口の中には様々な細菌が存在していて、その菌が歯や歯茎に悪さをすることで、虫歯や歯周病といった口内トラブルが発生します。
なかでも虫歯菌として有名なのは、ミュータンス菌と呼ばれる存在でしょう。
ただ、ミュータンス菌に代表される虫歯菌がどのような存在で何が問題なのか意外と知られていないのではないでしょうか?
今回は、口内の細菌の中で虫歯菌やミュータンス菌と呼ばれる存在について解説していきます。

 

虫歯菌とは? どのような種類がある?

私たちの口の中には300~400種類もの細菌が生息していると言われています。
この中の一部の菌が健康な歯を溶かしてしまい虫歯となります。
虫歯菌は1つの菌のことを指しているわけではなく、虫歯の原因となる菌の総称です。
特に有名なのが「ミュータンス菌」と「ラクトバチラス菌」の2種類でしょう。

 

虫歯を作る「ミュータンス菌」とは?

虫歯になるきっかけを作るのがミュータンス菌です。
ミュータンス菌はプラーク(歯垢)を温床として増殖します。
食べカスなどを養分に菌が繁殖したプラークは、ミュータンス菌にとって最適な環境です。プラークが歯の表面を覆うことで糖質から乳酸を作り出し、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かしてしまいます。
 
プラークのないツルツルとした状態であれば、歯の表面にミュータンス菌が存在していても、唾液や飲み物などで簡単に洗い流すことができます。
しかし、健康な歯にプラークが付着することでミュータンス菌が増殖する場所ができ、初期虫歯へと進行していくのです。

 

虫歯を進行させるラクトバチラス菌

「ラクトバシラス菌」「ラクトバチルス菌」などとも呼ばれていますが、いわゆる乳酸菌の一種です。
口内のほかに腸内などにも存在しています。
ラクトバチラス菌は歯の表面に付着する力はありませんが、虫歯の中に住み着くことができるため、ミュータンス菌によって溶けた歯の中へ入り込んで、虫歯を進行させていく働きを持っています。
 
自然界にも多く存在し、市販されているヨーグルトの中にはラクトバチラス菌配合をうたっているものもあるくらいです。
口内に存在していること自体には何ら問題はありません。
しかし、ラクトバチラス菌は糖分が大好きで、虫歯の中へ住み着くという特性を持っています。
口内が清潔でない状態で過剰に摂取すると、虫歯の進行を早めてしまう可能性があります。

 

ミュータンス菌が虫歯をつくるまで

歯の表面や歯と歯の間に残った食べカスなどを栄養としてプラークができ、ミュータンス菌が住み着きます。
ミュータンス菌は、食べ物に含まれている糖分を分解し、酸を作り出します。
この酸が歯の表面を溶かし、穴をあけてしまいます。これが虫歯の始まりです。
 
この流れの速さは、歯の質や唾液の量と質、摂取している糖分の量、虫歯菌の量などによって個人ごとに違いがあります。
虫歯になりやすい歯や虫歯菌がたくさん存在しているような口内環境では、虫歯はどんどん進行していきます。
歯の表面が溶けてしまっても、穴のあいていない状態であれば、「歯の再石灰化」を促すことで、歯医者に行かずともセルフケアのみで修復することもできます。

 

ミュータンス菌を減らすことはできる?

虫歯を作り出すミュータンス菌を減らすことができれば、虫歯のきっかけや進行を食い止めることができます。
歯医者へ行かずとも、毎日のちょっとした取り組みによって口内環境は改善されます。
完全に除去することは不可能ですが、虫歯菌の数を減らすことで虫歯の予防をしてあげましょう。
 
ミュータンス菌を減らすには「フッ素」が効果的と言われています。
フッ素には、ミュータンス菌の活動を抑え、酸が作られるのを防いでくれる力があります。
さらに、歯を強化して再石灰化を促す効果もあるため、ミュータンス菌による虫歯予防にはフッ素入りまたは「フッ化第一スズ配合」の歯磨き粉を使用したり、フッ素ジェルを塗布したりするのがおすすめです。
 
また、「キシリトール」もミュータンス菌の働きを弱めてくれる作用があります。
特に、唾液の量が少ない場合などは、キシリトールガムを噛むことで唾液腺を刺激することもできるので一石二鳥と言えるでしょう。
注意すべき点としては、キシリトールが50%以上含まれているものを摂取することです。
キシリトール以外の甘味料が含まれていないかをきちんと確認しましょう。

 

ミュータンス菌の数をチェック!

自分は虫歯ができやすいと思っている方は、一度、虫歯菌の数を調べてみるのも良いかもしれません。
あまり知られていませんが、歯医者さんでミュータンス菌とラクトバチラス菌の数を検査して虫歯のリスクを診断することができます。
虫歯菌は口移し、スプーンやお箸の共用などによって移るので、幼少期に両親から感染することが多くなっています。
そのため、両親に虫歯が多いと、子どもも虫歯のリスクが高くなることが多いのです。
 
このようなリスクを予め知ることで、日々の対策や歯医者さんでの定期チェックをしっかりとして、虫歯菌をコントロールすることができますよね。
特に、ミュータンス菌をコントロールすることで、新たな虫歯の発生リスクを軽減することができます。
虫歯菌へ効果的にアプローチすることで、虫歯予防に取り組んでみましょう。

 

<参考>
更級歯科医師会

 

医科歯科ドットコム編集部コメント

なるほど…主にミュータンス菌に注意していれば、歯に穴が開くことは少ないってことですね!
そしてミュータンス菌にはフッ素が効果的と…。
調べたところによると、歯医者さんにお願いすれば、比較的安価でフッ素を塗ってもらえるそうです。
確実に虫歯を予防したい方は、ぜひお近くの歯医者さんへ!

 
監修日:2019年10月10日
 

監修医 プロフィール

医療法人社団 輝 藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師監修フッ素虫歯菌ラクトバチラス菌ミュータンス菌虫歯予防コラム
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