グレーに変色する歯「テトラサイクリン歯」とは?その原因と治療法は?
「テトラサイクリン歯」という言葉、ご存知ですか?
おそらく多くの人が聞いたことがない、馴染みのない言葉だと思います。
このテトラサイクリン歯というのは、ある原因によりグレーに変色してしまった歯のことをさします。
グレーの歯……聞いただけでなんとなく暗い感じがしますね。
テトラサイクリン歯を白くする方法はあるのでしょうか?
今回は、テトラサイクリン歯について学んでいきましょう!
テトラサイクリン歯とは?
テトラサイクリン歯は歯の色がグレー(併せて黄色、オレンジ色など)に変色している歯です。
テトラサイクリン歯は永久歯ができる際に、テトラサイクリンの抗生物質と反応し変色してしまった歯のことです。
グレーの部分は帯のように一部分であったり、全体に広がっている歯もあります。
ただ、テトラサイクリンだから歯が悪くなるということではありません。
歯自体は健康ですが、審美的に悪く、悩まれている人も多くいるのです。
テトラサイクリン歯の治療法
テトラサイクリン歯にホワイトニングはほとんど効果がありません。
では、歯を白くすることはできないのか?そんなことはありませんので、安心してください!
治療法はいくつかありますが、最も効果的で審美的に満足出来る方法はセラミック治療のラミネートベニア法です。
歯の表面を削り、セラミックのシェルを付ける方法です。
著しい変色でラミネートベニアの下から色が透けて見えてしまう場合には歯を一層削ってセラミッククラウンを被せる方法もあります。
セラミック歯の変色の色の濃さによって歯を削る量などは変わりますが、セラミックは変色しないため、長い間白い歯を維持することができます。
この方法により、グレーの歯でも綺麗な白い歯にすることができます。
ただし、すべて自費診療になるため、まずは歯科医院で相談してみましょう。
監修日:2020年2月12日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
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