きれいなピンク色がベスト!あなたの歯ぐきの健康状態をキープする方法
口元、と聞いて真っ先に思いつくのは歯並びや口もとのしわでしょう。
一度気になりだすと、鏡を見るたびにチェックしたくなるほど目立って見えるものです。
しかし、そうした「目立つ部分」に気を取られるあまり、口もとの美を構成する重要な要素のひとつである「歯茎」のチェックを怠っていませんか?
「歯茎なんて、まわりの人からはほとんど見えないでしょ?」と思ったあなたは要注意!
「見えなさそうでいて、けっこう見える」のが歯茎なんです。
見る人の印象を少なからず左右する歯茎の色についてご紹介します。
歯茎で全身の健康がわかる!? 健康な歯茎の状態って?
上唇を上げる筋肉が発達していたり、上顎の骨が縦に長かったりすることによって起きる「ガミースマイル」は、笑ったときに歯茎が見えてしまう症状として良く知られています。
しかし、そうした悩みがない人は、歯茎にはあまり注目せずに過ごしているのではないでしょうか。
歯磨きの際に歯茎から多少出血したとしても、「強く磨き過ぎたかな」という程度の認識で看過してしまいがちです。
改めて歯茎を見直してびっくり!ということにならないようにまずは「健康な歯茎の状態」について確認しておきましょう。
①きれいなピンク色をしているか?
赤ちゃんや幼児の歯茎を見ればわかるように、本来の歯茎は淡いピンク色をしています。
②弾力があるか?
歯周病が悪化すると歯のまわりの骨が溶け、歯茎が下がってしまいます。
反して、健康な歯茎には弾力があってぐっと持ち上がり、歯と歯の間に入り込んできれいな三角形を作ります。
実際に触れてみて、弾力を確かめてみても良いでしょう。
③スティップリングがあるか?
スティップリングとは、健康な歯肉の表面に見られる丸くて小さなブツブツのことです。
歯肉と歯槽骨をつなぐコラーゲン線維が良好な状態にある歯茎にだけ見られるものです。
歯茎の色が悪いと、人にどんな印象を与えるの?
歯茎は前述したように歯周病のサインを示してくれるところであり、体調によって色が変化します。
そのため、全身の健康のバロメーターとしても大きな役割を果たしています。
同時に見た目の美しさなど印象にも直結するため、黒ずんでいたり、紫色だったりする歯茎は、見る人に不健康なイメージを与えてしまいます。
さらに、どんなに美男美女であっても歯茎が黄ばんでいると実年齢よりかなり老けて見られるとも言われています。
これは、歯茎の色の変化が老化のサインのひとつとして多くの人に認識されているからでしょう。
歯茎の色のみならず、歯周病によって歯茎が痩せたり下がったりしていると、なおさら老けた印象を持たれてしまいます。
つまり、歯茎の色は見た目年齢や第一印象を大きく左右するということですね。
どうすればきれいな色を取り戻せるの?
歯茎の着色対策は原因ごとに異なるため、まずは原因を明確にすることがきれいな歯茎を取り戻す近道です。
喫煙習慣によるもの
タバコのヤニは、歯のみならず歯茎にも付着して黒ずみをひき起こします。
また、喫煙に伴う血流障害も、歯茎の色を悪化させます。
軽度の黒ずみであればレーザー治療などでもとに戻すことができますが、喫煙を続けている限り、着色を避けることはできません。
真に健康な歯茎を取り戻すためには、禁煙に踏み切るしかないでしょう。
銀歯から溶け出した金属イオンによるもの
年月の経過とともに銀歯の金属イオンが溶けだし、長く銀歯と接触していた歯茎が黒や紫っぽい色に変色することがあります。
これもレーザーなどで改善できますが、根本的な改善を望むなら金属の土台やかぶせ物を取り換える必要があります。
歯周病によるもの
歯茎からの出血が頻繁になることによって気付く人も多い歯周病。
歯茎に炎症が起こり、血液の循環も悪くなって、赤黒く変色していきます。
歯茎から出血がある場合は要注意! 歯科医にすぐ相談しましょう。
病気によるもの
色素性母斑・黒子(ほくろ)皮膚に比べて発生歯率は低く、稀です。
似たような状態で見られる悪性黒色腫(悪性腫瘍)は予後不良と考えられる悪性腫瘍です、見つけたら直ぐに歯科医院へ受診し、場合によっては歯科口腔外科への紹介を受けて下さい。
歯茎の色の変化は、早期発見できれば十分に改善できるものです。
顔を洗った後、メイクをする前、入浴時……鏡をのぞくときには歯だけではなく歯茎もチェックする習慣をつけると良いかもしれませんね。
医科歯科ドットコム編集部コメント
歯茎の色なんて気にもしていなかったです。。。勉強になりました!
歯茎のお悩みがある方は是非クリニックで受診を!
ご予約は医科歯科.comからできます。
監修日:2020年1月23日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
人気記事
-
1
-
2
-
3
-
4
-
5