2020-01-04 掲載

【乳歯と虫歯についての関係】放置すると永久歯にも悪影響？

子供の乳歯は非常に虫歯になりやすいです。
毎日の手入れもしっかりやっているのにも関わらず、気付いたら乳歯が虫歯になっていることもよくあります。
加えて虫歯の進行も早く、そのままにしていると永久歯にも影響が及んでしまいます。
乳歯段階での歯の健康にはよく気を遣いましょう。今回は、乳歯と虫歯についての関係をご紹介します。

乳歯は弱い

乳歯は生えたその瞬間から虫歯になる可能性をもっています。
なぜ乳歯が弱いのかというと、乳歯には外的要因から歯を保護するエナメル質が半分程度しかないからなのです。
乳歯自体の厚さも２分の１程度しかありません。そのため、歯の内部の象牙質、神経まで細菌が到達しやすいので虫歯の進行が早く広く進んでしまいます。ですから、乳歯段階では特に気を付けてほしいのです。

乳歯段階の虫歯の特徴

乳歯段階でできる虫歯の特徴がいくつかあります。最大の特徴は、虫歯は黒ではなく白いことが多いということです。
一見しただけでは気付きにくいため、子供が痛みを訴えたり、なにかおかしいなと思ったらすぐに歯医者で見てもらうことで進行を未然に防ぎましょう。
そして上顎の前歯に虫歯が出来やすいのも特徴です。小さい子供はミルクやスポーツドリンクなどの飲み物を飲む機会が多く、歯が糖分に触れる時間が増えるので、そのことが原因で上顎の前歯が虫歯になることが多いです。
また、歯が成長しきっておらず、歯と歯の間の空きも多いために、歯の間にも虫歯が出来やすいので注意です。

放置すると永久歯にも悪影響？

乳歯段階でできた虫歯を治療せず放置しておくと、そこから生える永久歯にも悪影響が及びます。
虫歯が進行して歯の根の部分にまで達すると、細菌が増殖して周囲に膿が溜まります。永久歯は、その膿が溜まった部分から生えてきます。
そのときに、溜まった膿が原因で永久歯が虫歯菌に感染してしまうのです。虫歯菌に感染してしまった永久歯は、普通に生えてくる永久歯に比べて虫歯になるリスクは高くなります。
このほか、永久歯が曲がって生えてきたり、虫歯の痛さのせいで噛む力やあごの発達が正しく行われないという危険もあります。
ですから、乳歯段階での治療は非常に重要だということを覚えておきましょう！

監修日：2019年10月30日