20代でもかかる可能性大!歯周病、歯周病、歯槽膿漏の違いと対策とは?
「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉は聞いたことがあると思いますが、お年寄りがなる病気だというイメージはありませんか?
自分の口臭が気になったり、歯ぐきから出血することがあったときには・・・・
ひょっとしたらそれ、歯槽膿漏(歯周病)かもしれません・・!
今回は、若い人も要注意!若いからと言って油断してはいけない歯槽膿漏(歯周病)についてご紹介します。
歯周病の最終形態?
歯周病とは、歯の周囲の病気のことを表し、以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。
歯周病の重度の状態で、歯槽骨から膿が漏れるという状態から生まれたこの名前は、とてもショッキングなネーミングですよね・・・。
歯周病の進行
歯周病は、歯肉炎と歯周炎(歯槽膿漏)に分けられます。
歯肉炎
歯の周囲の歯ぐきが炎症を起こして、赤く腫れたり、出血しやすい状態を指します。これは10~20代の若者にもみられ、歯周病の初期段階です。
この段階でキチンとした歯磨きやケアを徹底し、プラークコントロールを行えば、歯肉炎は改善します。
歯周炎(歯槽膿漏)
歯みがきやケアをせずに歯肉炎を放置しておくと状態が悪化し、歯を支えている歯槽骨が溶けていきます。
すると、歯と歯ぐきの間の溝が深くなっていき、そこに細菌が入り込み更に骨を破壊していきます。
最終的には、歯がグラグラになり、血や膿が出たり、強い口臭を発することに・・・。
これは主に30代以上の方に多く見られますが、近年では若者にもこの症状がみられることが増えてきました。しかも若者の歯周病は進行が早いというから驚きです!
歯周病の恐ろしさ
歯周病の症状は悲惨なものです。酷い口臭が発生し、歯茎の変色や歯並びにまで影響を及ぼします。さらには痛みが出て噛むことができなくなり、ご飯を食べることもままなりません。
歯周病の恐ろしいのは、悪くなってからでは治すことができないところです。
歯周病は、初期段階では症状が特にありません。そのため、虫歯に比べて関心の低い人が多く、歯医者に定期的に通わない人が深刻な歯周病にかかっていた、ということも多々あるそうです。
歯周病の対策方法とは?
深刻な歯周病になる前に、歯周病の恐ろしさを自覚してキチンと対策しましょう。
虫歯になったことがなく歯医者に行くことがない人でも、定期的に歯医者に通ってケアすることをお勧めします。
また、日々できる対策としては、「朝、夜の徹底したフロスと歯磨き」です。歯と歯の根元は歯周病が最も進行しやすい場所なので、フロスや歯間ブラシも活用するとなお良いですね!
監修日:2019年12月18日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
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