歯科医師監修|意外!あの歯磨きのやり方、実は虫歯になりやすい!
皆さんは自分の歯磨きの仕方、見直したことがありますか?
毎日3回磨いているのに虫歯ができやすい、なんとなく口の中がスッキリしないと感じている人は、その磨き方を一度見直した方が良いでしょう。といっても、正しい磨き方、間違った磨き方が具体的にどういうものなのか詳しくなければいけません。今回は、虫歯になりやすい間違った磨き方を知りましょう。
自分の磨き方を見直すときの参考にしてみてください。
歯ブラシを濡らしてから歯磨き粉をつける
これをしている人は多いと思いますが実はあまりよくない方法です。歯ブラシを濡らしてから歯磨きをすると歯磨き粉が素早く泡立つので、短時間で「磨いた気」になってしまい、汚れや細菌が落ちきっていない場合があるのです。
また、泡立ちが早いと歯磨き粉に配合されている有効成分も、歯に作用する前に流れてしまいます。ですから、歯磨き粉は乾いた歯ブラシにつけるようにするとよいでしょう。
力強く磨く
歯を綺麗に保とうと、つい力をいれてゴシゴシと磨いている方は多いのではないでしょうか?強い力でゴシゴシ擦ったほうが汚れが落ちそうにも思いますが、実はそれは間違いです。力を入れて磨く過剰なブラッシングは、歯のエナメル質を傷つけてしまうリスクが高いのです。
また、力が強いと毛先がうまく歯の隙間に入っていかないので、細かい汚れが落ちにくくなってしまいます。軽くもってゆっくりかつ丁寧に磨きましょう。
歯磨き粉が完全になくなるまで口をゆすぐ
歯磨き粉が口の中になんとなく残っていると気持ち悪いですよね。しかし、それでいいのです。
歯磨きの後に口をしっかりゆすいで洗い流してしまうと、歯磨き粉に含まれる有効成分まで洗い流してしまいます。
歯磨き剤のフッ素効果を高めるには、何度も口をすすがないほうがよいのです。ただし、歯磨き粉に入っている界面活性剤をしっかり洗い流したほうがよいという意見もあります。
食後すぐに磨く
食後、すぐに歯を磨いたほうがいいというイメージはなんとなくあると思います。しかし、それも間違っているのです。食事の直後はエナメル質が酸によってダメージを受けているので、この時に歯磨きをするのは更にダメージを加える事になります。
食後1時間程度でこのダメージは修復されるので歯磨きはそれ以降にするようにしましょう。
エチケットとして食べかすを落とすのであればマウスウォッシュを使うか、どうしても歯ブラシ等を使うのであれば歯磨き粉は付けずに優しく食べかすだけを落とすようにすると良いでしょう。
監修日:2019年11月18日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
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