【現役医師に聞く】皮膚が乾燥しポロポロと落ちる!メタボの中高年だけでなく20代女性にも多い乾癬(かんせん)
聞き馴染みのない名前ですが、意外と身近に多い「乾癬(かんせん)」という病気。
かゆみを伴う赤い発疹がカサブタのように厚くなり、そしてフケのようにカサカサの乾燥した皮膚がポロポロと落ちる症状です。
今回は、皮膚科専門医である花房火月(はなふさひづき)医師に乾癬(かんせん)について教えていただきました。
中高年に多い病気ですが、実は20代の若い女性にも多い病気のようです。
女性の20代と50代に多い「乾癬(かんせん)」
まず尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、厚い鱗屑(りんせつ:フケのようなもの)が付着している斑点が身体にできる病気です。
中高年の方に多いイメージがあるかと思いますが、女性に限定して言いますと20代と50代に発症のピークがありまして、20代に発症している方が結構多くいらっしゃいます。
乾癬(かんせん)の原因は生活習慣病だけではない
一般的に中高年の場合はメタボリックシンドローム、いわゆる生活習慣病の方がなりやすいと言われています。
しかし、20代の女性に関してはそうではありません。
ある種の免疫、白血球の型を持っている方が風邪など何らかの感染症にかかることで、免疫のスイッチが入り発症しているのではないか、という議論は提唱されています。
なんらかの遺伝的、免疫的要素が関連しているだろうとは思われますが、現時点では原因不明となっています。
若い方だと特に見た目を気にされる方が多いかと思いますので、早めに治療していただければと思います。
皮膚科領域の中でも最も進んでいますので、今ではあらゆる治療法があります。
悩んでいる方は病院に来られるといいかなと思います。
医科歯科ドットコム編集部コメント:皮膚科領域の中でも進歩がめざましく、あらゆる治療法がある
乾癬(かんせん)は、20代の若い女性に多いというのは意外でした。皮膚科領域の中でも、乾癬(かんせん)は治療の進歩がめざましく様々な治療法があるようです。
自分であれこれ試し悩むよりも、まずは皮膚科の医師に相談してみてください。
取材日:2019年10月4日
プロフィール
花房 火月 医師
2006年4月~2007年3月 癌研究会有明病院(初期研修医)
2007年4月~2008年3月 東京大学医学部附属病院(初期研修医)
2008年4月~2008年6月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(専門研修医)
2008年7月~2008年11月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(助教)
2008年12月~2010年6月 NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
2010年7月~2011年6月 東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
2011年3月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科後期研修終了
2011年7月~ 三鷹はなふさ皮膚科開設
2014年6月~ 新座はなふさ皮膚科開設
2015年6月~ The Japan Times紙によりアジアの次世代を担うリーダー100人に選出
2015年7月~ 国分寺駅前はなふさ皮膚科開設
2016年5月~ 久我山はなふさ皮膚科開設
2017年8月~ 志木はなふさ皮膚科開設
2019年4月~ The New York Times紙によりNext-Era Leaders2019に選出
2020年2月~ 大宮はなふさ皮膚科開設
<その他>
著書『ぜんぶ毛包のせい。 薄毛・AGA ニキビ ヒゲ・体毛 ニオイ 汗』
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