歯科医師監修!「デンタルリンス」と「液体歯磨き」の役割の違いとは?
デンタルリンスと液体歯磨き、どちらも聞いたことがある人が多いでしょう。
ですが、この2つには大きな違いがあるということは知っていましたか?
ここではその違いと、それぞれの正しい用い方についてお伝えします!
デンタルリンスと液体歯磨きの違い
この2つの違いは、その使用法です。
簡単に言うと、液体歯磨きは「歯磨き粉の代わり」。デンタルリンスは「歯磨きの補助」です。
液体歯磨きは口をすすいだ後、歯ブラシでブラッシングする必要があります。
つまり、よく見るチューブ型の歯磨き粉と使い方は同じなのです。
液体歯磨きの方には研磨剤が入っていないものが多いため、歯を傷つけにくいという違いがあります。
歯磨き粉が苦手という方は、液体歯磨きを使うのもよいかもしれません。
デンタルリンスは、口に含んでうがいをしたら、それで終わり。
歯磨きする時間がない時や歯磨きの仕上げなどに使うことで、口臭を防いだり、口の中を清潔に保つことができます。
歯磨きをその後にするかどうか、意外と大きな違いがあるんですね。
デンタルリンスの正しい使い方
非常に便利なデンタルリンス。ですが、研磨剤が含まれていないということは、表面の汚れを落としきる力はないということです。
ずっとデンタルリンスだけで済ませていると、歯に色が付き、黄ばんできてしまいます。
また、虫歯や歯周病の原因となる細菌は、デンタルリンスだけでは落ちません。
歯ブラシでのブラッシングが必要となってくるのです。ブラッシング後にデンタルリンスを使用することで、プラークの付着も少なくなります。
虫歯にも歯周病にもなりたくないですよね?
歯を清潔に、健康に保つためにも、チューブの練り歯磨き粉を使ったり、歯ブラシできちんとブラッシングしたりなど、毎日丁寧なお手入れをするようにしましょう。
また、歯間の清掃には、フロスも重要です。
医科歯科ドットコム編集部コメント
デンタルリンスと液体歯磨きの違い、分かったでしょうか?
見た目は似ていても、使い方は大きく異なります。
間違った使い方をすると、逆に歯を傷付けてしまいかねません。
正しく用いて、清潔な歯を保ちましょう!
監修日:2020年1月10日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
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