MENU
CLOSE
  • 医科
    • 医師インタビュー
    • 医師コラム
    • 医師アンケート
    • 医師監修コラム
    • ネット予約できる医院一覧
  • 歯科
    • 医師インタビュー
    • 医師コラム
    • 医師アンケート
    • 医師監修コラム
    • ネット予約できる医院一覧
2020-02-26 掲載

「眼科検診で目の中まで診てもらうべき」緑内障は先手先手で治療が必要な理由を眼科医が説明!

 
緑内障とは、視神経に障害が起こり視野が徐々に狭くなっていく病気です。神経が失われてしまうと元の状態に戻すことはできないようです。眼科医の箕田宏(みのだひろし)医師に、緑内障の治療と検査についてお話を伺いました。
箕田宏

 

緑内障とは、視神経の障害により視野が狭くなっていくこと

――緑内障とは何ですか?
 
緑内障というものは、視神経の障害によって生じる病気です。徐々に視野(見える範囲)が狭くなっていくという症状が出てきます。
 
悪化する速度に関して、眼圧(目の固さ)が非常に重要な要素になります。眼圧によって視神経が障害されるということが病気の基本概念です。眼圧以外にも視神経を障害する要因があるはずですが全ての要因については解明されていません。
 
基本的には、緑内障の人は眼圧の値を下げる治療をおこないます。しかし、眼圧には絶対値というものがなく、その人にとって良好な眼圧というものがあります。つまり、ある人にとっては良い値でも、ある人にとっては良くない値ということです。
 
また、「正常眼圧緑内障」というものがよく取り立たされています。これは、眼圧が正常値なのに緑内障になってしまうということです。緑内障の場合、一般的には「眼圧が高い」と認識されてます。
 
しかしながら、眼圧が高くないのに緑内障になってしまう人の方が、圧倒的に多いのです。治療では眼圧を下げる必要がありますが、皆さん共通の眼圧ではないので、普段の眼圧チェックや眼底検査が重要になってきます。

 

緑内障になる眼圧は人それぞれ、値を下げることが治療として有効

――その人に適した眼圧が人によって違うということですか?
 
緑内障になる眼圧に、絶対値的なものがないということです。一般的には、正常な眼圧の平均値は15 mmHg前後と言われています。それより数値が大きいと眼圧が高いということになります。
 
しかし、正常値もしくはそれより低くても、緑内障になってしまうことがあります。眼圧に依存するが、眼圧が全てではないということです。
 
――視神経が弱ってくるということですか?
 
緑内障は、視神経が徐々に傷んで弱ってくる病気です。所見や検査結果などで眼圧が高くても正常値でも、だいたい同じような経過をたどります。
 
眼圧だけでは緑内障と言えないため、眼底写真や検診をして判断します。治療の効果で有効なのは今の眼圧より下げることです。眼圧を下げて、予防・進行させないようにします。

 

眼科検診で、目の中まで診てもらうように言いましょう

――眼底検診で緑内障か分かるのですか?
 
緑内障の診断は、神経の形が緑内障性変化を起こすということが必須の条件であり、それが認められると緑内障の可能性が高いと言えます。眼底検診などで指摘されることが多いと思います。
 
――眼科検診でも、眼底まで診てもらうことが大事?
 
目の中まで診てもらえば分かりますので、積極的に言った方が良いと思います。表面の傷だけでなく、目の中まで診てもらうと良いです。「緑内障は大丈夫ですか?」と一言伝えれば、診てもらえると思います。
 
視神経の形が正常の方と比べて変わっていないか、というのを検査では診ています。緑内障を起こしてなければ眼圧には問題がないということになります。最終的に視野に障害がないかを調べる視野検査というものをして確定診断に至ります。
 
――緑内障は治療をしても失われてしまった視野は取り戻せない?
 
現在の医療では、残念ながら緑内障によって生じた神経障害は元に戻すことはできません。ですから、手後れになってしまう前に、先手先手で治療をしないといけないのです。

 

編集部コメント:気づきにくい病気だからこそ定期検査が大切

緑内障について眼科医の箕田宏(みのだひろし)医師に教えていただきました。視野が狭くなっていく症状を緑内障と言い、一度失ってしまった視神経は元には戻らないということでした。
 
気付きにくい病気だからこそ、定期的に検査を受けることが大切です。目の検査をおこなうことがあれば、目の中も診てもらうように一言伝えてみましょう。早期発見と早期治療が重要になります。

 
取材日:2020年1月20日
 

プロフィール

とだ眼科 院長
箕田宏(みのだひろし)医師
 
<経歴> 
東京医科大学卒
北海道大学医学部癌研 ウイルス研究生
市立根室病院 眼科部長
東京医科大学 医学部医学科臨床医学系眼科分野 客員講師
 
<専門分野> 
眼感染症
ぶどう膜炎と網膜硝子体疾患
 
医科医師医師取材箕田 宏 医師緑内障健診コラム
  • トップ
  • 医科
  • 「眼科検診で目の中まで診てもらうべき」緑内障は先手先手で治療が必要な理由を眼科医が説明!

人気記事

  • 1
    ロキソニンとお酒との組み合わせは胃粘膜へダメージ【薬剤師から注意】
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師ロキソニン痛み止め
    2020-03-30
  • 2
    【薬剤師に質問】「スギ花粉症」の薬で太ることはありますか?持病が悪化する場合とは?
    医科薬剤師児玉 亮二 薬剤師抗ヒスタミン薬スギ花粉症花粉症
    2020-02-29
  • 3
    【内分泌内科医に聞く】多くの芸能人やスポーツ選手が公表している「バセドウ病」とは?
    医科医師女医医師取材小菅 由果 医師バセドウ病コラム
    2020-03-09
  • 4
    【薬剤師に聞く】「高血圧」風邪薬でさらに血圧が上がるリスク!?葛根湯なら大丈夫?
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師市販薬漢方薬風邪薬高血圧コラム
    2020-03-08
  • 5
    【薬剤師が解説】風邪薬で便秘になることがある!
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師便秘風邪薬鼻炎
    2020-03-14
もっと見る

医師インタビュー

  • 顔のホクロ・シミを除去する方法とは?レーザーで除去する時代【皮膚科医に聞く】
    医科医師女医医師取材吉田 貴子 医師シミホクロコラム
    2020-03-31
  • 花粉症シーズン後半戦!薬はずっと服用するべきか?【耳鼻科医が解説】
    医科医師医師取材國井 直樹医師耳鼻咽喉科花粉症アレルギー
    2020-03-31
  • 気持ちを健康に保つ5つの行動【英国NHSの提唱を産業医が解説】
    医科医師医師取材津田 健司 医師メンタルヘルス新型コロナウイルスコラム
    2020-03-31
  • これは病気です!胃の不調「機能性ディスペプシア」【医師が解説】
    医科医師医師取材間嶋 崇 医師機能性ディスペプシア
    2020-03-30
  • ピアスのトラブルとは?自分で開ける場合と医院で開ける場合【皮膚科医に聞く】
    医科医師女医医師取材吉田 貴子 医師ピアスコラム
    2020-03-30
もっと見る

医師コラム

  • 【現役医師が教える!】スキー&スノボで日焼けして後悔したことないですか?将来の健康のため日焼け止めクリームの正しい選び方&塗り方
    医科医師医師執筆松田 就人 医師
    2020-01-20
  • 【つめのトラブルで悩んでますか?】現役医師が爪のトラブル対策を教えます
    医科医師医師執筆松田 就人 医師
    2019-12-06
  • 治りかけても自己判断はNG!アトピー性皮膚炎の治療継続の重要性
    医科医師執筆松田 就人 医師
    2019-12-05
もっと見る

医師監修コラム

  • 【第6話】嵐を呼ぶ?関西天然娘!
    歯科歯医者医師監修歯科マンガ歯医者マンガ漫画マンガコラム
    2020-03-02
もっと見る
今すぐ病院を探す
ネット受付(24時間受付中)
電話問合せ(無料通話)
今すぐ歯医者を予約
ネット予約(24時間受付中)
電話予約(無料通話)
医科 カテゴリー 一覧
部位
科目
症状
病名
医療従事者インタビュー
医師監修コラム
医師コラム
医師インタビュー
医師アンケート
人気記事
ネット予約できる医院一覧
歯科 カテゴリー 一覧
部位
科目
症状
病名
医師監修コラム
医師コラム
医師インタビュー
医師アンケート
人気記事
ネット予約できる医院一覧
  • お問合せ
  • よくある質問
  • 掲載ガイドライン
  • 利用規約
  • 個人情報保護方針
  • 個人情報の取扱い
  • サイトポリシー
  • 会社概要
  • 病院・クリニックを探す
  • 歯医者・歯科医院を探す
CopyRight Icashica.com Co. Ltd. All Rights Reserved.