MENU
CLOSE
  • 医科
    • 医師インタビュー
    • 医師コラム
    • 医師アンケート
    • 医師監修コラム
    • ネット予約できる医院一覧
  • 歯科
    • 医師インタビュー
    • 医師コラム
    • 医師アンケート
    • 医師監修コラム
    • ネット予約できる医院一覧
2020-03-31 掲載

薬が効きすぎる!?グレープフルーツジュースで飲むリスク【薬剤師に聞く】

 
お薬は水で飲んでください、というのはよく言われますが、なぜ他のものではだめなのかご存知ですか?
 
製薬会社での効果のチェックが水で行われているというのもそうですが、実は飲み物によっては一緒にからだに入れると薬の効果を変えてしまうことがあるそうです。
 
その代表格と言われる「グレープフルーツジュース」について、何故ダメなのか、一緒に飲まなければいいのか、などを薬の専門家である薬剤師 成田 理恵(なりた りえ)さんにお伺いしました。
 

 

代謝酵素を阻害してしまう成分がジュースに入ってしまう

グレープフルーツジュース中のフラノクマリンが、腸内のCYP3A4(シップスリーエーフォー)という代謝酵素を阻害してしまいます。
 
果汁よりも果皮の部分に多く入っている成分ですので、濃縮果汁などでは、より注意が必要となります。
 
代謝酵素が阻害されると、飲んだ薬は体の中で想定した以上に効きすぎてしまうことがあります。
 
本来、分解される成分まで吸収してしまうため、血中の有効成分濃度が上がり薬の効きが強くなるため副作用のリスクが増大する仕組みになります。

 

大きく効果が変わる薬の時は薬剤師さんからも注意が

薬と一緒に飲んだ時に、効きが強くなることで、からだへの影響がどう変わるのかを考えるのが重要かと思います。
 
有名なもので血圧の薬(カルシウム拮抗薬)の一部がありますが、お薬の成分が体から消えていくのが遅くなるので、血圧が思ったより下がる可能性があります。
 
睡眠薬の一部(ハルシオン)でも、血中濃度のピークが先伸ばしになるので、効くまでの時間が少し遅くなります。
 
そのため、朝の寝起きが少し辛く感じる可能性があります。
 
しかしながら薬によって、代謝酵素の血中濃度上昇率はそれぞれです。
 
変化がかすかでほぼ影響が考えられない場合は薬剤師からも特にお伝えせずに、心に留めておくこともあります。
 
しかし、成分の血中濃度上昇率が高い薬の場合は、グレープフルーツジュースをお好きな方であっても、服薬をする期間は飲まないでくださいとお伝えすることがあります。
 
てんかんなどの命に関わるお薬は特に注意をするようにお伝えしています。

 

他の柑橘類にも注意が必要なものがある


実は柑橘類の中でも気をつけないといけないものと、大丈夫なものがあります。
 
グレープフルーツと同様に気を付けていただきたいのはザボン類のスイーティ、メロゴールドです。
 
少量であれば摂取してもよいとされる柑橘類にはレモン(果汁のみ)、日向夏(果汁のみ)などがあり、フラノクマリン類が含まれないとされる柑橘類には温州ミカン、デコポンなどがあります。
 
医師や薬剤師から注意を受ける薬の時は、一応気を付けていただきたいです。

 

影響が2~3日続くこともある

実はこの代謝阻害は不可逆的で、その影響は2~3日かかります。
 
そこまで言い出すと切りがないとは思います。
 
もし、どうしても毎日グレープフルーツジュースを飲んでいるという方は、医師と相談の上で、お薬を変更する事で対処出来ることもありますので医師に相談していただければと思います。

 

そもそも人によっても差がある

代謝酵素は人により、そもそも違っています。ですから、薬の効きも実は全員一緒ではないと思います。
 
お酒の飲める飲めないの差があることを考えるとイメージしやすいかと思います。
 
また、グレープフルーツジュースの成分は有名ではありますが、この他にも代謝に関係する酵素自体、数多くありますので、薬の効きには様々な差が出てくると思います。
 
従って、細かく気にしすぎる必要はないかと思いますが、気になる場合には薬剤師や医師にご相談ください。

 

医科歯科ドットコム編集コメント

処方をしてくれた先生や薬剤師さんからの注意があった場合は、しっかりお気をつけください。

 
取材日:2020年2月26日
 
医科歯科.comではクリニックの検索&予約ができます
 

プロフィール

薬剤師
成田 理恵(なりた りえ)
 
昭和大学卒業
ミネ医薬品株式会社にて11年勤務
ヨガのインストラクターを取る為同社退職
結婚後現在も薬剤師として勤務
医科薬剤師成田 理恵 薬剤師飲み方薬コラム
  • トップ
  • 医科
  • 薬が効きすぎる!?グレープフルーツジュースで飲むリスク【薬剤師に聞く】

人気記事

  • 1
    ロキソニンとお酒との組み合わせは胃粘膜へダメージ【薬剤師から注意】
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師ロキソニン痛み止め
    2020-03-30
  • 2
    【薬剤師に質問】「スギ花粉症」の薬で太ることはありますか?持病が悪化する場合とは?
    医科薬剤師児玉 亮二 薬剤師抗ヒスタミン薬スギ花粉症花粉症
    2020-02-29
  • 3
    【内分泌内科医に聞く】多くの芸能人やスポーツ選手が公表している「バセドウ病」とは?
    医科医師女医医師取材小菅 由果 医師バセドウ病コラム
    2020-03-09
  • 4
    【薬剤師に聞く】「高血圧」風邪薬でさらに血圧が上がるリスク!?葛根湯なら大丈夫?
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師市販薬漢方薬風邪薬高血圧コラム
    2020-03-08
  • 5
    【薬剤師が解説】風邪薬で便秘になることがある!
    医科薬剤師成田 理恵薬剤師便秘風邪薬鼻炎
    2020-03-14
もっと見る

医師インタビュー

  • 顔のホクロ・シミを除去する方法とは?レーザーで除去する時代【皮膚科医に聞く】
    医科医師女医医師取材吉田 貴子 医師シミホクロコラム
    2020-03-31
  • 花粉症シーズン後半戦!薬はずっと服用するべきか?【耳鼻科医が解説】
    医科医師医師取材國井 直樹医師耳鼻咽喉科花粉症アレルギー
    2020-03-31
  • 気持ちを健康に保つ5つの行動【英国NHSの提唱を産業医が解説】
    医科医師医師取材津田 健司 医師メンタルヘルス新型コロナウイルスコラム
    2020-03-31
  • これは病気です!胃の不調「機能性ディスペプシア」【医師が解説】
    医科医師医師取材間嶋 崇 医師機能性ディスペプシア
    2020-03-30
  • ピアスのトラブルとは?自分で開ける場合と医院で開ける場合【皮膚科医に聞く】
    医科医師女医医師取材吉田 貴子 医師ピアスコラム
    2020-03-30
もっと見る

医師コラム

  • 【現役医師が教える!】スキー&スノボで日焼けして後悔したことないですか?将来の健康のため日焼け止めクリームの正しい選び方&塗り方
    医科医師医師執筆松田 就人 医師
    2020-01-20
  • 【つめのトラブルで悩んでますか?】現役医師が爪のトラブル対策を教えます
    医科医師医師執筆松田 就人 医師
    2019-12-06
  • 治りかけても自己判断はNG!アトピー性皮膚炎の治療継続の重要性
    医科医師執筆松田 就人 医師
    2019-12-05
もっと見る

医師監修コラム

  • 【第6話】嵐を呼ぶ?関西天然娘!
    歯科歯医者医師監修歯科マンガ歯医者マンガ漫画マンガコラム
    2020-03-02
もっと見る
今すぐ病院を探す
ネット受付(24時間受付中)
電話問合せ(無料通話)
今すぐ歯医者を予約
ネット予約(24時間受付中)
電話予約(無料通話)
医科 カテゴリー 一覧
部位
科目
症状
病名
医療従事者インタビュー
医師監修コラム
医師コラム
医師インタビュー
医師アンケート
人気記事
ネット予約できる医院一覧
歯科 カテゴリー 一覧
部位
科目
症状
病名
医師監修コラム
医師コラム
医師インタビュー
医師アンケート
人気記事
ネット予約できる医院一覧
  • お問合せ
  • よくある質問
  • 掲載ガイドライン
  • 利用規約
  • 個人情報保護方針
  • 個人情報の取扱い
  • サイトポリシー
  • 会社概要
  • 病院・クリニックを探す
  • 歯医者・歯科医院を探す
CopyRight Icashica.com Co. Ltd. All Rights Reserved.