ホワイトニングで白くならない人、そもそもできない人もいるの知ってますか?
最近、多くの芸能人がホワイトニングに取り組んでいます。真っ白な歯を手に入れられれば、それだけで自信になりますし、周りの目を気にせずに済みます。それどころか、周りからの印象もアップするかもしれません。そんなホワイトニングですが、実は誰でも簡単にできるわけではないのです。その人の歯の状況によっては、ホワイトニング治療ができない可能性もあるのです。それはどんな場合なのかを今回は紹介していきます。
①虫歯・歯周病の人
虫歯があったり、歯周病の人はホワイトニング治療ができません。ホワイトニング治療では、少し強力な薬剤を使いますので、歯にヒビが入っていたり、虫歯で穴が空いていたりすると危険です。そのような歯の穴・隙間から、薬剤が染み込んでいって、歯の神経や血管を傷めてしまう危険があるからです。なので、虫歯になっている人はホワイトニングを受けられないことを知っておいてください。
他にも、歯周病でも歯茎が弱っている状態となっているため、ホワイトニング剤を使うのは危険です。歯医者で虫歯や歯周病の治療を終えた後ならば、ホワイトニングを受けることができますから、虫歯や歯周病の人は早めに治療してもらいましょう。
②妊娠中の人
妊娠中の女性に絶対に安全だと言い切れる薬は現時点でありません。ですから、ホワイトニング剤についても使用を控えましょう。
薬というのは、その成分が胎盤を通じて、胎児へと伝わっていきます。その結果、様々な先天性の病気に繋がる危険があります。ですから、単に歯を白くするだけの薬剤といえども使用は控えましょう。
③自分の歯でない歯
ホワイトニングができる歯は、元から生えている自分の歯であることが大前提です。入れ歯や差し歯、セラミックの歯などの人工の歯は治療によって白くすることができません。
これらの歯を白くするには、その歯自体を取り替える必要があります。ですから、変色してきたからといって「ホワイトニングしなきゃ!」とは思わないようにしましょう。
④14歳未満の人
前述したとおり、ホワイトニング剤は強力な薬剤です。歯の成熟度にも個人差がありますので子供はみんなができないわけではないのですが、年齢が低ければ低いほどホワイトニング剤が与える影響が大きくなるので注意が必要です。
14歳以下の人は歯の状態を見てホワイトニングの強さを調節しながら行いますので、もししたいという場合は医師に相談してみてください。
⑤神経が死んでいる歯
神経が死んでいる歯は色が変色しますが、この変色は外側からではなく、内側からの変色です。なので外側からのホワイトニング治療は意味がありません。
その場合はウォーキングブリーチという特殊なホワイトニングが必要になるか、歯の被せ物をしなければいけません。
編集部コメント
以上の状態の人はホワイトニングを控えるようにしましょう。
また、ホワイトニングの前になるべく日々のケアで歯を白く保つことができないかやってみてからでもいいかもしれません。
お金もかかりますし定期的なメンテナンスも必要ですから、よく考えて選択するようにしましょう。
監修日:2019年11月20日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医