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定期管理の適正期間には個人差があります。
歯周病や虫歯のリスクの高い人は、短い期間でのメインテナンスが有効です。
ただし、リスクの低い人であればある程度期間が空いても問題が起こらない可能性もあります。
例えば、重度歯周病の場合、歯周病細菌が増えることで歯周病が進行します。
歯周ポケットいう歯と歯肉の隙間から汚れが侵入することで、歯周ポケット内部に歯周病細菌が増殖していきます。
歯周病の進行とともに歯周ポケットは深くなります。
適切な歯磨きと歯周病治療によりこの歯周ポケットは浅くなり歯周病の進行は停止しますが、
ブラッシングが適切に行われなかった理、生活習慣が乱れたり等で歯周病が再発することもあります。
また適切な歯磨き習慣ができていても歯周ポケット内部の細菌は0にすることはできないため、
一定期間が経つと再度増殖していきます。
この歯周ポケット内部の細菌が元の状態に戻る期間が平均3ヶ月程度と言われていますので、
重度歯周病の方は歯周ポケット内部の細菌が増殖する前に歯周ポケット内部を清掃することが効果的です。
虫歯もそうです。
極端に言えば、
歯を全く磨かないでも虫歯にならない人もいれば、
毎日頑張って磨いていても虫歯になる人もいらっしゃいます。
それぞれリスクの程度が違うのです。
そのため、定期的な管理の期間も人によって異なります。
一般的に言えば、リスクの高い人は3ヶ月を超えないように
リスクの低い人は6ヶ月から1年に1回でも良いかと思います。