あなたは洗口液派?液体歯磨き派? デンタルリンスの賢い選び方!

近年、歯の健康が体にも大きな影響を与えることがわかってくるにつれて、口の中を健康で清潔な状態に保つためのケア「オーラルケア」に注目が集まっています
デンタルリンスは、キチンとした歯磨きと合わせて使用することで効果が期待でき、手軽に使えるケア製品ですが、さまざまな種類があり、どんな基準で選べばいいのか少しわかりにくい部分もあります。
今回は、デンタルリンスの賢い選び方をご紹介します。

 

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目的に合わせてタイプを選ぼう!

デンタルリンスはその使用法により、ブクブクうがいをする「洗口液」と歯を磨くときに使う「液体歯磨き」の2タイプがあります。
また、それぞれに歯周病予防効果など薬効成分を配合した「医薬部外品」と、薬効成分を含まない「化粧品」があります
ので、購入の際にはデンタルリンスのタイプだけではなく、何を目的とした製品かをチェックすることが大切です。
多くのデンタルリンスは、「殺菌」「保湿」「炎症を防ぐ」「口臭を防ぐ」などの特徴があり、製品により配合成分が違いますので、たとえ同じ効果をうたっていてもその内容はまったく同じというわけではありません
「口内の細菌の数を減らしたい」「とにかく口の中をすっきりさせたい」「歯周病を予防したい」など、自分の目的に合わせた物を選びましょう。

 

歯磨きができないときは洗口液タイプのデンタルリンスを!

目的に応じた成分の一例を紹介します。
 

歯磨きをする時間が取れない

「勤務先などで歯磨きができない」
「朝忙しくて時間の余裕がない」
「つわりで歯磨きがつらい」
などで一時的に歯磨きができない場合は、ブクブクうがいをするだけで口臭予防や口中の浄化効果がある、洗口液タイプのデンタルリンスがおすすめです。
「デキストラナーゼ酵素」という歯垢を分解・除去してくれる薬用成分を配合した商品も販売されています。

 

就寝前の虫歯予防に使いたい

就寝時は唾液の分泌量が減るので、口の中は虫歯菌が増えやすい状態になります。
「クロルヘキジン」など高い殺菌力を持つ成分を配合したデンタルリンスを使って細菌の数を減らしておくことで、起床時の口内のねばつきや口臭予防にもなります

 

歯周病や歯周炎を予防したい

口の中の隅々まで行き渡る液体歯磨きタイプのデンタルリンスが効果があると言われています。
出血を防ぐ成分「トラネキサム酸」を配合している物などを選ぶと良いでしょう。

 

爽快感を感じたい

アルコールを含むデンタルリンスには強い爽快感があるのでおすすめです。
ただ、刺激がつよいため敏感な方やお子様が使用すると粘膜が荒れたり、唾液の出にくい人が使用すると口の中が乾燥し、お口の中がより乾燥をしてしまう恐れがありますので、これらにあてはまる方は避けた方が無難です。
 
デンタルリンスを使うタイミングは、寝ているあいだに菌が増えるのを防ぐことのできるおやすみ前や、お口の中をスッキリさせたい朝などがおすすめです。正しい歯磨きと合わせてデンタルリンスを使用しながら、病気や口臭などのない、健康な口内環境を目指してみてはいかがでしょうか。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント

デンタルリンスってそれぞれ違うんですね。「刺激が強くてピリピリするのが一番効くはず!」と思ってました(笑)
あなたのお口にとって必要な効果を持つデンタルリンスはなんですか?
もしわからなければ歯医者さんに相談してみるのもアリかもしれません。

 
監修日:2019年11月12日
 

監修医 プロフィール

医療法人社団 輝 藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医