朝食前の歯磨きが良いって本当?約8時間で口の中の細菌が1億個に増える!

 
虫歯予防のためには歯磨きが欠かせません。しかし、毎日歯を磨いていても虫歯になる人が多いのが実際のところだと思います。そこで、効果的な歯磨きの方法はあるのか歯科医師に伺いました。重点的に磨くべきポイントは3箇所です。そして、多くの人が食後に歯を磨いていると思いますが、実は食前に歯を磨く方が虫歯のリスクをさげる効果があるようです。
 

目次

  1. 食後8時間で口の中の細菌が1億個もたまる!?重点的に磨くべきポイント
  2. 夜眠っている間は口の中の細菌が増えやすい!朝食前の歯磨きもおすすめ

 

1.食後8時間で口の中の細菌が1億個もたまる!?重点的に磨くべきポイント

歯科医師に下記のような質問をしています。
 

Q:一般的な虫歯予防に効果的な歯磨き方法を教えてください。

 

A:奥歯の噛む面、歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目が1番虫歯になりやすい箇所です。そこを中心に歯ブラシを歯から離さないよう小刻みに優しく動かして下さい。歯茎をマッサージするようなイメージです。鏡を見ながら磨いて頂くとどこを磨いているのか確認が出来るのでお勧め致します。

 

A:1本ずつ歯を磨くことを意識してみましょう。あと、フロス等の補助的清掃器具を上手に使いましょう。あとは、どういうところに磨き残しがあるか、歯医者さんでチェックしてもらって、そこを意識して磨くようにしましょう。

 
歯科医師からの回答にもあるように、虫歯になりやすい場所は決まっていて下記の3箇所です。
 
・奥歯の溝
・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
 
この場所を重点的にブラッシングして歯垢汚れを落とすことが大切です。1本ずつていねいに磨くように意識しましょう。なかなか歯ブラシが届きづらい場所でもありますので、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用することが効果的です。
 
歯垢のことをプラークと言い、歯に付着した細菌が増えて白くなったカスとして現れます。細菌の量を減らしてプラークコントロールすることが、虫歯・歯周病予防の鍵を握ります。厚生労働省が運営する健康情報サイトでは、プラークについて下記のように記載されています。
 

『(前略)プラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個ものの細菌が存在しています。(後略)』

 
実際は人によってプラークの溜まりやすさは異なりますが、わずか1mgのなかに1億個もの細菌が存在しているとは驚きですね。プラークが取り除かれずそのままの状態だと、細菌が悪さをして虫歯になってしまうかも知れません。ていねいな歯磨きが欠かせない理由がわかると思います。
 

 

2.夜眠っている間は口の中の細菌が増えやすい!朝食前の歯磨きもおすすめ

歯科医師への同じ質問の中に、特に気になった回答がありましたのでご紹介します。
 

A:私自身の見解としては、飲食をされる前に歯の表面についている汚れを取ってから、食事をするのが虫歯予防に効果的だと思います。
食後にも歯磨きは必要ですが、虫歯予防という観点で見た時に、食前のブラッシングは効果的であると思います。

 
多くの人が食後に歯磨きをしていると思いますが、こちらの歯科医師の回答によると、食事の前に歯磨きをすることが虫歯予防には効果的のようです。特に夜眠っている間は唾液の分泌が少なくなり、口の中の細菌が増えやすくなると言われています。
 
朝食前になるべく早く歯磨きすることで、お口の中を清潔に保つことができます。うがいで口をゆすぐだけではプラークを落せないので、歯ブラシでプラークをしっかりと磨き落とさなければいけません。取り除かれずにプラークが溜まってしまうと、歯にこびりついて歯石になります。
 
歯石を自分で落とすことは難しく、歯医者さんで歯のクリーニングが必要になります。歯のクリーニングを行うと清潔になるだけでなく、歯面がツルツルになってプラークが付着しにくい歯にすることができます。半年に一度くらいの頻度で歯のクリーニングをしてみてはいかがでしょうか。
 
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寒河江 英子(Eiko Sagae)