「虫歯が神経まで進行し、痛みを感じない」「神経を抜くのは痛いけど抜いた後は何も感じないからそこまで気にしなくても平気!」など安易に考えている方もいらっしゃるかと思います。虫歯が進行した場合、治療方法の一つである神経を抜くことの深刻さやその後の影響はどういったことがあるでしょうか。歯科医師がアンケートに答えてくれました。
目次
1.歯科医師が答えた!神経を抜いた歯はその後どうなるのですか?
Q:神経を取った歯はその後どうなるのですか。
A:生きた木が枯れた木になるイメージです。生きた木の枝はしなって折れにくいですが、枯れ木の枝はポキッと折れます。必ずしも、歯は同じでないですから折れるわけではないですから過度な心配は必要ないですが、神経のある歯に比べて弱くはなっていますので、定期的な検診をおすすめします。
A:神経の治療を行った歯は、神経の取りのこしを防ぐために歯を削る量が多くなります。また、治療のため内側から歯を削っているため、歯の強度自体ももろくなります。
削合量が少なければ神経にアプローチするためにあけた穴をふさいで治療は終わりになりますが、神経がなくなった歯はグレーがかった色に変色がおこります。
削合量がおおく、穴をふさぐだけでは対応できない場合や、変色が気になる場合は土台を建て、かぶせ物を行うことで割れにくく、変色が目立ちにくいように治療を行います。
削合量が少なければ神経にアプローチするためにあけた穴をふさいで治療は終わりになりますが、神経がなくなった歯はグレーがかった色に変色がおこります。
削合量がおおく、穴をふさぐだけでは対応できない場合や、変色が気になる場合は土台を建て、かぶせ物を行うことで割れにくく、変色が目立ちにくいように治療を行います。
A:弱くなり寿命が短くなるとも言われています
歯科医師の回答を受けて、神経を抜くことのデメリットは、「歯がもろくなる(強度が落ち、破折のリスクがある)、変色する、寿命が短くなる」です。
またその治療方法としては、かぶせ物を行い、割れにくく変色が目立ちにくいような治療を行います。
2.神経を抜くと歯がもろくなり、変色してしまう!その理由とは?
同じ質問の中に、神経を抜くと歯がもろくなり、変色してしまう理由についての回答もございました。
A:齒の内には神経と並走して血管があり、この血管も取ってしまう事になるので、齒に栄養が行かなくなり経年的に脆くなります。
A:栄養がストップしますので、変色するのと、強度が下がります。
歯科医師の回答を受けて、歯の神経を抜くと、歯に血液が行き届かなくなり、栄養が行かないため、歯がもろくなり、変色するということが言えます。
3.神経を抜く前に、まずは歯医者さんで虫歯予防を
神経を抜くと起こりうることは、「歯がもろくなる(強度が落ち、破折のリスクがある)、変色する、寿命が短くなる」ということが分かりました。入れ歯やインプラントを使うことも出来ますが、本来であれば少しでも自分の歯で食事を楽しみたいという方が多いと思います。
お口で気になることがあったら歯医者さんに行く、もしくは3ヶ月に1回は定期検診に行き、お口に異常がないか確認してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
金子 諒航(Yoshikazu Kaneko)