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おそらく見られた記事は、タービンと言われる歯を削る器具の使い回しのことと思います。
このエアータービンですが、
使用する際にはダイヤモンドのバー等で水を出しながら高速回転で歯を削っていきます。
もちろん口腔内で使用されるため、唾液や血液が付着するため、
当然のことながら滅菌が必要なのですが、
単にエアータービンが汚れが付くだけではなく、
回転を止めた際に、器具の中に水分が僅かに後戻りして入り込むことが報告されています。
そのため、使用後にエアータービンの表面をアルコール消毒しただけでは不十分であり、
タービンの中に入り込んだ感染原自体を取り除くことが重要になってきます。
エアータービンの表面だけを消毒しても
タービン内に入った感染原は、
次に使用する際に、水と一緒に出ていきます。
これが問題なのです。
通常は患者様ごとにエアータービンを交換し、
専用の高温滅菌器具で消毒をしています。
この滅菌作業は結構大変なんですよね。
まずエアータービンの数を揃えておかないといけません。
患者さんの数が多い歯科医院であれば、20〜30本以上揃えておくことが必要です。
規模の小さい歯科医院でも10〜15本は必要ですね。
エアータービン1本の値段は10〜15万円程度しますので
数が増えれば増えるほどコストがかかります。
もちろん滅菌する器具自体も高価です。
しかし、最低限必要なことであることは間違いありません。
基本的に多くの歯科医院では滅菌していると考えられますが、
そうでない歯科医院がいることも考えられます。
ご心配な方は、通院されている歯科医院でどのような滅菌対策を行っているか聞いた方が良いでしょう。
歯科医院で聞いてみて、
きちんとした回答がないような場合には
転院した方が良いかもしれません。
きちんとした滅菌対策を行っている歯科医院であれば
このような質問は失礼なことはなく、
積極的に滅菌対策について回答してくれるはずです。