インプラントは治療して終わりじゃない!歯科治療の後に気をつけるべきこと

 
インプラントは治療後のメンテナンスが重要だということをご存知ですか?抜歯した際、義歯(入れ歯)にするか、インプラントにするかで悩まれている方もいらっしゃると思います。
 
インプラントのメリットは自分の歯と同じような見た目と噛み心地で、周囲の歯を傷つけることがないという点ですが、治療後は気をつけるべき点もあるようです。歯科医師に伺いました。
 

目次

  1. インプラントの治療後は、安静にして治癒を待ちます
  2. 清掃不良で「インプラント歯周炎」というリスクも?
  3. 治療して終わりではなく、予防に取り組むことが大切

1.インプラントの治療後は、安静にして治癒を待ちます

歯科医師に下記のような質問をしています。

Q:インプラント治療終了後に気をつけることはありますか。
A:インプラントを埋めた部位は血液があつまり固まって治癒していきます。
ばい菌が入ると治りが悪くなったり、インプラントが感染してしまう場合がありますので、傷口や縫合した糸をいじらないようにすること、うがいをしすぎて血が流れてしまわないようにすること、激しい運動やお酒、長湯など血の巡りの良くなることで出血する可能性があるので安静にすること、喫煙は控えること、処方された薬をきちんと服薬すること、腫れや痛みが強い場合担当医に相談することなどに気を付けていただけるといいと思います。
引用元:あきる歯科 濱窪 洋平 歯科医師 回答日:2016/02/25

こちらの歯科医師の回答によると、インプラント治療後に気をつけるべきことは下記の通りです。
 
・傷口や縫合した糸をいじらない
・うがいをしすぎない
・激しい運動をしない
・しばらくお酒を控える
・お風呂に長く浸からない
・喫煙を控える
・処方された薬をしっかり飲む
 
治療した直後、腫れや痛みが強い場合は、担当医に相談するようにしましょう。基本的には抜歯した時と同様で、安静にして治癒するのを待つことが大切です。

 

2.清掃不良で「インプラント歯周炎」というリスクも?

また、下記のような回答もありましたのでご紹介します。

A:うまく骨に定着してもかぶせ物が入り、かめるようになると歯ぎしりやくいしばり、その他の強いかみ合わせの力によって炎症を起こすことがあるので十分に注意が必要です。また歯周病のような感染症にも注意しなければなりませんので定期的なメンテナンスは必須となります。

歯科医師からの回答にあるように、インプラントの治療後は定期的なメンテナンスが欠かせないようです。
 
インプラントは人工物であるため虫歯になることはありませんが、歯周組織が炎症を起こし歯槽骨が破壊されてしまう「インプラント歯周炎」のリスクがあります。
 
自分の歯なら神経が通っているためすぐに異変に気付くことができますが、人工物ゆえに気付かずに症状が進行してしまうこともあるようです。
 
虫歯や歯周病などの症状は、お口の清掃不良によって起こります。どのような治療であれ、メンテナンスで歯のクリーニングをすることが重要ということです。

 

3.治療して終わりではなく、予防に取り組むことが大切

治療して終わりではなく、歯医者さんで歯のクリーニングを行うことが、あらゆる病気の予防となります。再治療とならない為には、日頃の丁寧な歯みがきと歯医者さんでの歯のクリーニングが欠かせません。
 
予防に取り組むことで早期発見・早期治療ができ、治療の際の経済的な負担や身体への負担を軽減することに繋がります。歯は一度削ったり、抜いてしまうと、元の状態に戻すことができません。
 
虫歯や歯周病の放置や抜歯で、噛み合わせまで変わってしまうこともあると言われています。手後れになる前に、丁寧な歯みがきと定期的なメンテナンスでしっかりと予防に取り組みましょう。
 
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寒河江 英子(Eiko Sagae)