【筋肉系Youtuber AKITO×女性歯科医師】歯の食いしばりは奥歯に体重と同じダメージ!その軽減には○○が必要

スポーツにおいて、歯はどんな役割をしているでしょうか。力を発揮するときには思い切り歯を食いしばりますが、その力は噛み合わせがしっかりしていないと力をうまく引き出せないと言われています。
 
美しい身体を競うボディメイクのコンテストであるフィジークに出場されている筋肉系Youtuber AKITOさんと佐藤歯科医師に「噛み合わせの重要さ」について対談していただきます。
 

仕事柄トレーニングを毎日おこなっていますが、その際、マウスピースはした方がいいんですか?

歯を守るためにもマウスピースはした方がいいと思います。AKITOさんはだいたいどれくらいの重量をトレーニングで扱いますか?

部位にもよりますがだいたい、スクワットなら180kg、ベンチプレスなら140kgから160kg、ハーフデッドリフト200kgちょいくらいでやっています。

す、すごいですね!そこまでとは言いませんが、奥歯には自分の体重と同じくらいの重量がかかると言う風に言われています。
 
たとえば、体重が80kgだとしたら歯には80kgのダメージがかかっているということになります。

そんなにかかるんですか?

意外とかかっています。
 
ですので、トレーニングをしているときは、歯を守るために歯と歯の間にクッション材をしくことで、奥歯へのダメージを軽減させ、歯が折れたり、欠けたりすることが軽減していくと考えられるのでつけた方がいいと思います。

トレーニングをしていて歯が折れるなんて考えたことなかったです。

奥歯でしっかり噛まないと重量をしっかり上げにくいと思うので、マウスピースがあることで安心してしっかり噛むことができます。

トレーニングとは別の話ですが、寝ているときに自分の歯ぎしりで起きることがあります。これはどうすればよいですか?

それも絶対作ったほうがいいです。寝ているときの歯ぎしりは特に不眠にもつながるので、歯を守るためと快眠するためにもやわらかいマウスピースをつけたほうがいいと思います。
 
AKITOさんはホームホワイトニングもやられているので、そのマウスピースを使用しても大丈夫です。

そのマウスピースはやわらかいやつなので、噛み千切れたりしませんか?

やわらかいやつを使っていただいて大丈夫です。
 
もちろん人によって異なりますが、寝ているときの歯ぎしりでは体重がかかるくらいの強いものではない場合が多いです。
 
逆にマウスピースが硬すぎると気になって寝れなくなり、快眠につながらないことがあります。
 
まして、減量期などストレスのたまる時期にそんなことをしていたら余計にストレスがたまってしまいます。
 
なので、睡眠時に使うマウスピースはやわらかいものがいいと思います。

へ~そうなんですね!寝ているときは、なるべく違和感をなくして、ぐっすり眠りたいのでマウスピース以外での方法とかってありますか?

歯ぎしりをしてしまう方におすすめなのが、咬筋(こうきん:食べ物を咀嚼するときに使われる筋肉)の緊張をとり、歯ぎしりの症状を緩和させるボトックス注射もあります。
 
聞いたことありますか?

噛む力を弱くさせることができると聞いたことがあります。

医療的には咬筋の力を弱めて、歯ぎしりを抑えることができ、美容的には小顔効果もあります。
 
コンテスト前ですと、小顔効果もあってより身体が大きく見えるかもしれませんね!

小顔ですか!?笑

でもAKITOさん元から小顔だからあまり意味ないかもしれないですね(笑)

ぼくの場合は、歯が欠けていたりもするので、少しでも歯のことを考えて歯ぎしりを抑えるためにはやった方がいいかもしれませんね。

検討していただくのもいいかもしれません。
 
ですが、食事のときいつもより噛めない、強く噛んでいるつもりでも噛み切れないといった副作用があるかもしれません。

普通の食事ができなくなってしまうくらい噛めなくなりますか?

そこまでではありませんが、噛んでいても、慣れるまで弱いなーという感覚になるかもしれません。

そのボトックス注射はどこで受けることができますか?

ボトックスを用意している歯医者さんでならどこでも受けることができます。

ボトックスと聞くと美容形のお医者さんのイメージがありますが、歯医者さんでしか受けられないのですか?

もちろん美容外科でも打つことができます。歯医者さんでは、噛み合わせも見ながら左右のどこにボトックスを打ったらいいのかなどを見ながらおこなえます。
 
歯並びによって咬筋のバランスも異なるため、歯並びも見ながらどこに打つのかというのも歯科医師に診てもらった方が良いと思います。

やはり噛み合わせを考えると専門の方に診てもらったほうが安心ですよね。あと、そのボトックスはどこに打つんですか?

耳寄りのほっぺたの部分あたりです。

それ絶対痛い!

意外とそこまで痛くはないと思います。

えー本当ですか?

チクッとはしますけど、、、インフルエンザの予防接種の方が痛いと思います。

小顔になれるなら仕方ないですね(笑)
 
佐藤先生もこのボトックスはおすすめなんですね?

そうですね。歯ぎしりが強い方にとってはかなりおすすめです。
 
あとは小顔になるという点で女性の方にも人気だと思います。

女性はそうですよね。小顔になれるって聞いたら興味ありますよね!

あとは歯に力をかけないようにしようとか、何か気をつけていることはありますか?

トレーニング中は歯のことはもう忘れて夢中でやっていますね。
 
でも、歯を守るために口を開けてトレーニングした方がいいですか?笑

ははは!少し開けた方が歯にはいいかもしれませんが、絶対力が入らないと思うので、できないと思います。

ジムでタオルを噛んでトレーニングしている人を見かけますが、それはマウスピースとは効果的には違いはありますか?

歯にはクッションになるのかもしれないですけど、見た目は侍ですね!笑
 
衛生面や歯を守ることを考えるとやはりマウスピースをした方がいいと思います。

そうなんですね。
 
マウスピースはいくらくらいでできますか?

もちろん人によって異なりますが、歯ぎしりを緩和するためのマウスピースであれば保険でできるので、約5,000-10,000円。
 
またスポーツ用のマウスピースであれば、保険適用外なので、医院によって異なりますが、約20,000-30,000円もしくはそれ以上かかる場合もあります。

型取りからやってもらえるんですか?

そうです。歯ぎしり用のマウスピースであれば約5,000円からなので、試しに作ってみるのもいいかと思います。

ぼくは、もともと総合格闘技をやっていて、そのときに分厚目のマウスピースを使っていたことがあります。
 
トレーニングをするときにつけるマウスピースもそういった分厚い方がいいですか?

総合格闘技でマウスピースをつける場合は、歯を守ることと衝撃を緩やかにして顎骨(がっこつ)を守るという理由ガあります。

ではトレーニングのときに使うのはそこまでハードなものじゃなくても大丈夫ということですか?

そうですね~。ハードすぎると逆に力を出しづらくなって重いものを持ち上げづらいかと思います。

確かにつけているとき気になりました。

そうですよね。違和感があると思います。

市販されているマウスピースも見かけますがそれはありですか?

市販のマウスピースはお湯でふやかしてつけるだけなので個人個人にしっかり合わせるのは難しいと思います。

そうなんですか!?全然だめ?なんかお湯でふやかしてやるみたいな、、、

私も使ったことはないので、ちょっと検証してみます(笑)
 
検証しながらAKITOさんにトレーニング教わって、、、動画を撮りたいと思います(笑)

ぜひ!お願いします!笑

プロフィール

三苫亮人(AKITO)
 
・パーソナルトレーナー
・YouTuber
 
中央大学柔道部卒業後、パンクラスを主戦場としプロ格闘家として活動。
引退後パーソナルトレーナーとして活動しております。
 
ダイエットしたい方やコンテスト向けの身体、女性の理想とする身体を作り出すのが得意です。
どなたでもしっかりサポートするので気軽にご相談ください!
 
〈パーソナルの相談はDMまで〉
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〈You Tubeチャンネルはこちら〉
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プロフィール

佐藤 美嘉(さとう みか)歯科医師
 
・岩手医科大学卒業、2010年に歯科医師免許取得し、研修医終了後、都内医療法人に勤務
・現在は医療法人社団 高輪会、常勤医として外来、総合病院の病棟、ターミナル施設を担当
・一般的な歯科、美容診療の他に歯科口腔外科(摂食嚥下、ターミナル治療を含む)
 
特に摂食嚥下治療に関しては、高齢による機能低下、器質的変化により、食べることが今後難しいと言われた患者様の摂食のリハビリをしております。さらに、認知機能を摂食により改善させています。
 
オーラルケア(リハビリも含めた専門家による口腔周囲の衛生管理、および機能向上)の重要性が日本では欧米に比べると認知が低く、認知症改善、嚥下機能改善、生活習慣病に効果があることを広める活動をしております。
 
・大手生命保険会社生命保険加入者様向けセカンドオピニオンドクターを担当
・大手生命保険会社主催のセミナーで、看護師や保育士の方向けに、小児の予防医療、発育セミナーを開催