【歯科医師に聞く!】虫歯治療で何度も歯医者さんに通うそのワケとは?

 
「どうして歯医者さんに何回も通うの?」
「1回で終わりにして欲しい!」
などあまり理由が分からずに、通院回数や、期間を延ばされているのではないかと思ったことありませんか?
その疑問に歯科医師が答えてくれました。

 

目次

  1. 歯科医師が答えた!歯医者さんに何回も通う理由とは
  2. 何回も通うのは虫歯を治す手順として必要
  3. 歯が痛くなる前に、予防歯科という考え方

 

1.歯科医師が答えた!歯医者さんに何回も通う理由とは

Q:1本の虫歯で3回も4回も通うのはなぜですか。

 

虫歯の程度によるもの

A:虫歯の深さによります。
虫歯が根っこまで食べてしまっていると、その虫歯をお掃除しなければなりません。
そのお掃除が1度では取り切れなので何度か分けて掃除をさせて頂きます
引用元:ふじもと歯科医院 藤本 敦仁 歯科医師 回答日:2017/10/26
A:神経の処置が必要だと回数は4~5回以上になります。小さい虫歯であれば、1回か2回で終わります。

 

補綴物(つめ物・被せ物)の作製

A:金属などをつくるから

上記のように、虫歯の程度による場合や補綴物(つめ物・被せ物)の作製などで虫歯治療を複数回行う必要があることが言えます。

 

2.何回も通うのは虫歯を治す手順として必要

同じ質問の回答です。

A:悪いところを取り除いて、詰め物を作るための型を取って、詰め物を入れる。ステップがあるので回数がかかります。
引用元:山本歯科医院 山本 尚 歯科医師 回答日:2016/02/24
A:神経を取った場合は1回では治りません 根の治療、型どり、かぶせものの装着など治療の手順があります。
引用元:木瀬歯科医院 木瀬 雅充 歯科医師 回答日:2016/02/24

上記のように、虫歯を治すには手順が必要とのこと。その中で、時間のかかる工程があるため虫歯治療が複数回かかるということが言えそうです。
 
具体的には、虫歯が進行していて、神経を取る、取らないの判断が必要な場合や、再発防止のために虫歯菌をきれいに除去するのに時間がかかるなどが考えられます。
 
また、歯医者さんによっては補綴物を院内で作製しているところと外注に出しているところあります。
そのため、補綴物の作製に時間の差が生まれる場合があります。さらに、補綴物の形も複雑であれば型取りや作製に時間を要することもあるため、時間がかかってしまいます。

 

3.歯が痛くなる前に、予防歯科という考え方


結論としては、虫歯治療にはステップがあり、その工程で、虫歯の程度や補綴物の作製、治療方法の違いなど多くの理由から複数回治療をする必要があるということが分かりました。
 
また患者さんと歯科医師がお互い、今どの手順の治療をしていて、何に時間がかかり、虫歯治療が複数回かかっているのかを確認する必要があります。
 
歯医者さんは歯が痛くなってから通うものと考えている方が多いかと思いますが、3ヶ月に1回の定期検診などで初期の虫歯の発見やお口の中を清潔に保つことが大切です。
 
そうすることで、歯が悪くなって治療で何回も歯医者さんに通うこともなく、また痛い思いをする可能性も少ないです。
 
現在虫歯治療が長引いてしまっている方は、一度歯医者さんに直接聞いてみて、自分がどんな状態なのか確認してみることをおすすめします。
 
医科歯科.comでは全国の歯医者さんを検索できます。現在地や診療科目で歯医者さんを検索することもできるので、かかりつけの歯医者さん選びやセカンドオピニオンの歯医者さん選びにも利用できます。
 
たとえば、全国で予防歯科を扱う歯医者さんは、5,711件(2020年2月18日時点)あります。ご自宅や勤め先から近い歯医者さんなどを電話やネット(24時間)から予約できます。
 
現在、虫歯や歯周病などの症状が出ている方、もしくはしばらく歯医者さんに行っていない方も医科歯科.comを使い歯医者さん選びをしてみてはいかがでしょうか。
 
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金子 諒航(Yoshikazu Kaneko)