歯科医師が答える!歯の神経を抜くときってどんな時?その治療法は?

 
歯の神経を抜かなければならない場合というのは、あまり歯にとって良くはないということはなんとなくわかると思います。
神経を抜くというのはかなり重大な治療ですから、そうそう多く体験する治療でもありません。
この「歯の神経を抜く」という治療は具体的にどのような症状の場合に行われるものなのでしょうか?
今回は、どのような場合に、歯の神経を除去する必要があるのか学びましょう。

 

神経を抜くのはどんなとき?

歯の神経を抜くときとは具体的にどういうときなのでしょうか?
歯の神経を抜くか抜かないかは、虫歯菌や細菌が歯の神経にまで到達しているか否かが判断材料の一つになります。
 
もしも細菌が歯の神経にまで到達していれば、強い痛みが生じますので、神経を抜く必要があるかどうか、ある程度はっきり自覚できるものでもあります。
神経から来る様々な症状ですから、歯の表面を治療しても意味がありません。
神経を取り除くことでしか痛み等の症状を取り除けない場合があるのです。

 

具体的な症状

神経を抜くことを考えなければならない症状とはどのようなものなのでしょう?

 

耐えがたい痛みが続く

歯根に細菌が入り、歯茎が腫れてズキズキする痛みを感じる場合もあります。
しかし、虫歯菌の侵食が深くなり、神経にまで到達した場合には、強い痛みを感じます。

 

冷たい・温かいものがしみる

神経に異常がある場合は少なくとも5秒以上は強い痛みが継続します。
また、知覚過敏と違い、温かい食事もしみるようになります。

 

痛み止めの効果なし

常に歯の神経が刺激されている状態なので、食事以外の何もしていない時でも、絶えずズキズキと痛みます。
市販の痛み止めが効かないようであれば、かなり症状が重いと考えられます。

 

噛むと強く痛む

細菌が歯の神経全体を侵している場合、料理の温度にかかわらず、ただ噛んだだけでも強い痛みが生じることもあります。
ただし、咬合性外傷など、嚙み合わせが原因の場合もありますので、噛むだけで痛みを感じる場合は、いきなり神経の治療まで行わないことがあります。
治療に関しては、担当の歯科医師へ相談してみましょう。

 

治療法

では、神経を抜く際の治療法についても見ていきましょう。
まずは神経を残さずに取り除きます。
神経の管は、前歯や小臼歯で1、2本。大臼歯では最大4本程度です。
ラバーダムといったカバーで、唾液から細菌が入らないようにして、消毒します。
その後に、これらを全て除去します。
 
また、神経の管は木の根っこのように複雑な形状をしているので、消毒の際、消毒薬が行き渡るよう神経の管を整え、薬が確実に到達できるようにしていきます。
そして神経除去後、根充材を根に詰めてから、詰め物をしたり、被せ物をして、元の歯の形を再現します。
 
以上のような治療法で、非常に慎重に治療は行われます。
 
神経は非常にデリケートなので、治療にもある程度時間がかかります。
神経に手を出すというのはどの部分でも好ましいものではないため日頃から歯のケアをきちんとするようにしていきましょう!

 
監修日:2020年2月12日
 

監修医 プロフィール

医療法人社団 輝 藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医