喫煙者は非喫煙者のおよそ3倍も抜歯の可能性?吸いたい人ほど予防歯科を勧める理由

 
体質や個人差もありますが、喫煙者は歯周病になりやすいと言われています。たばこに含まれる有害物質が、歯ぐきに影響を及ぼしてしまう為です。
 
たばこを辞められないという人ほど、定期的な歯のクリーニングが大切かも知れません。喫煙と歯周病の関係について、歯科医師に伺いました。
 

目次

  1. たばこの有害物質が歯ぐきに影響する!喫煙と歯周病の関連性
  2. たばこを吸う人ほど、予防歯科に取り組むことが重要

1.たばこの有害物質が歯ぐきに影響する!喫煙と歯周病の関連性

歯科医師に下記のような質問をしています。

Q:喫煙者は虫歯や歯周病になりやすいですか。
A:喫煙と虫歯に関連性はありませんが、歯周病は強く関連しています。喫煙は歯周病のリスクファクターの上位に位置づけられています
引用元:むさしの歯科医院 島田 顕 歯科医師 回答日:2017/10/26
A:なりやすいと考えられています。特にたばこの有害物資が歯茎の毛細血管の血流が悪くなり、歯周病にり患しやすくなるというエビデンスがあります。
引用元:前田歯科医院 前田 静一 歯科医師 回答日:2016/02/23

こちらの歯科医師の回答によると、喫煙と虫歯には関連性がないようですが、喫煙と歯周病には関連性があるようです。
 
たばこに含まれる有害物質が歯ぐきの毛細血管に影響を及ぼし、歯周病になりやすくなると言われているそうです。
 
歯周病になってしまった場合は、禁煙が歯周病治療の一貫として行われることもあるようです。
 
万病のもととも言われているタバコは、健康の為にできるだけ控えるようにしたいですね。
 

2.たばこを吸う人ほど、予防歯科に取り組むことが重要

また、下記のような回答もありましたのでご紹介します。

A:なりやすいです。
喫煙により口腔内が乾くことにより、唾液の殺菌作用、再石灰化作用が減少します。そのため、ばい菌が繁殖しやすく、歯がもろくなりやすくなります。
特に歯周病は喫煙によるリスクがかなり高く、免疫細胞の機能低下や毛細血管の収縮を起こすことにより歯周病を悪化させます。歯を抜く本数は、喫煙者は非喫煙者の3倍との報告もあります。
引用元:あきる歯科 濱窪 洋平 歯科医師 回答日:2016/02/25

こちらの回答によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、歯を抜くことになる本数がおよそ3倍というから驚きですね。
 
多くの歯が抜ける状態まで歯周病が進行してしまうということは、喫煙者は歯周病が重症化する傾向があるということです。
 
歯周病の予防には、普段の歯磨きをていねいに行なうことがまずは大切ですが、喫煙者は特に歯医者さんで予防歯科に取り組むことが重要かも知れません。
 
歯医者さんでは、歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる器具で、歯と歯ぐきのすき間まできれいに汚れを磨き落としてくれます。
 
定期的に歯医者さんへ通い、歯のクリーニングを行うことが大切です。お口の中を清潔に保つことが、虫歯や歯周病などの予防につながります。
 
歯医者さん検索サイトである医科歯科.comでは、「予防歯科」で「ネット予約・電話予約」ができる歯医者さんが5,699件(2020年2月12日現在)あります。
 
「土日診療」や「21時以降」など絞り込み検索もできます。定期的に通いやすい歯医者さんを見つけるために、ぜひ利用してみてください。
 
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寒河江 英子(Eiko Sagae)