銀歯?プラスチック?セラミック?保険と保険外の詰め物と被せ物について歯科医師に聞く

 
虫歯は保険の銀歯で治療することが一般的でしたが、やはり見た目が気になりますよね。銀歯は経年劣化により、その周辺からまた虫歯になりやすいとも言われています。
 
歯の詰め物・被せ物などの修復物において、保険適用とそうでないもののメリット・デメリットについて歯科医師に伺いました。
 
どのような素材があるかを知り、どのような治療を選ぶかしっかり話し合うことが大切です。
 

目次

  1. 銀歯とプラスチック(保険)、セラミックと金歯(自費)など種類は色々ある
  2. その人の考えに合う治療を歯科医師と話し合い、ベストな選択をして欲しい

1.銀歯とプラスチック(保険)、セラミックと金歯(自費)など種類は色々ある

歯科医師に下記のような質問をしています。

Q:歯の詰め物や被せ物で、保険適用される治療と、されない治療にはどのようなものがありますか。
A:保険内での治療は、最低限のもので種類にも限りがあります。
歯やお口の健康のことを考えたベストな治療は
保険外にはなりますがたくさんの選択肢から選ぶことが出来ます。
見た目のことや耐久性を考えるなら
それぞれ長所短所はありますが保険外のセラミックやゴールドのものが良いとされています。
保険でできるものは銀歯やプラスチック素材のもので決められています。
引用元:今西歯科医院 今西 恒夫 歯科医師 回答日:2016/02/25

こちらの歯科医師の回答にもあるように、保険の詰め物・被せ物の性能は最低限のもので、種類にも限りがあります。
 
噛むことができて、最低限生活に困らないものということで、銀歯や白いプラスチック(レジン)の素材で歯を修復します。
 
しかし、保険の銀歯で治療してしまうと、経年劣化で接着部分が溶け出し、そのすき間から虫歯が再発しやすいと言われています。
 
また、白いプラスチック(レジン)の素材は、歯を削る量を抑えられるというメリットもありますが、水分を吸収してしまうため元の白さより変色しやすいそうです。
 
もし、見た目や耐久性などを長期的に考えるなら、保険外(自費)の詰め物・被せ物を検討する方がいいかも知れません。
 
歯科医師の回答にもあるように、保険外(自費)の白いセラミックや金歯(ゴールド)などの素材が良い場合もあります。
 
白いセラミックは変色がなく汚れが付着しにくい素材です。そして、金歯(ゴールド)は強い噛み合わせの人でも割れにくいという特徴があります。
 
もちろん、噛む力や噛み合わせは人によって異なるため、その素材が適しているか、しっかり診断してもらう必要はあります。
 

2.その人の考えに合う治療を歯科医師と話し合い、ベストな選択をして欲しい

また、下記のような回答もありましたのでご紹介します。

A:こんにちは。保険のものですと、銀歯やプラスチックになります。
どれも数千円程度のものですので、審美をお考えの方でしたら、自由診療のセラミックスをお勧めします。
ですが、自由診療になりますと、高額な料金が発生します。
医院さまによっても違いますし、綺麗にされたいのでしたら、自由診療、保険外の治療をお勧めします。

セラミックそのものは変色や溶け出すなどの変化はほぼなく、きれいな状態を維持することができます。
 
しかし、その下にある自分の歯や接着剤が劣化してしまうことがあるようです。
 
特に清掃状況が良くないと再度虫歯になり、詰め直しや被せ直しの治療が必要になってしまいます。
 
普段の歯磨きを怠らず、そして歯医者さんで定期的な歯のクリーニングをしてできるだけ長持ちさせたいものですね。
 
セラミックは保険の銀歯より虫歯が再発されにくいと言われていますが、治療後のケアにより耐久年数が変わってきます。
 
近年、定期的に歯科検診を受けて歯のクリーニングをおこなう、予防歯科という考え方が高まっています。
 
お口は身体の入り口であり、お口の健康管理が全身に影響を及ぼすとも言われています。ぜひ、歯を大切されてほしいと思います。
 
半年に一度は、定期的に歯医者さんへの通院を心がけましょう。
 
歯医者さん検索サイトである医科歯科.comでは、「予防歯科」で「ネット予約・電話予約」ができる歯医者さんが5,708件(2020年1月30日現在)あります。
 
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寒河江 英子(Eiko Sagae)