歯の「噛む力」というのは非常に大切な力です。
よく噛むことで食品の消化が良くなり栄養吸収を助けたり、唾液の分泌が増えることで虫歯予防に繋がったり、脳の活性化、ダイエットなど様々な効用が期待できます。
この噛む力が衰えてしまうと、体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
「そうはいっても若いうちは大丈夫でしょ?」と思っているあなた。
実は噛む力は若いうちから衰える危険性は十分にあるのです。
現代人の食事ではやわらかい食べ物、かみやすい食べ物が多く噛む回数が減ってきています。
若いうちから噛む力を衰えさせないように、今回は「噛む力」について学んでいきましょう!
食生活の変化
噛む力が衰える主要な原因の一つは、食生活の変化です。
昔ながらの和食を食べることが少なくなり、洋食の柔らかいものを口にすることが多くなりました。
時間がなければカップラーメン、外食に行けばハンバーグ、パスタ、カレーなど、日々の食事を振り返ってみると固いものを多く食べている人は少ないのではないでしょうか?
なるべく噛む力を持続するために、たまには固いものを食事に取り入れてみるのがいいでしょう。
お酒のお供に固めの珍味をかじってみたり、少しの気づかいでも違ってきます。
また、柔らかいものは噛まずとも楽に食べられるので噛む必要がないというのも原因です。
柔らかいものでもよく噛んで味わうことを意識しましょう。
歯周病
現代人はかなり多くの人が歯周病に悩まされています。
歯茎の力が弱くなってしまうと当然噛む力も弱まってしまいます。
歯磨きに対する意識を高くもって、歯周病予防をきちんと行うことが重要です。
よく噛むことで唾液の分泌も活発化し、虫歯、歯周病予防にも繋がります。
まとめ
いかがでしたか?
噛むことは体にとって非常に大切で、上に挙げた例のほかにもストレス発散になったり、老化防止や小顔効果にもつながります。もう一度、自分の噛む習慣を見つめなおしてみましょう。
監修日:2020年2月4日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医