皆さんは「ホワイトニング」と「クリーニング」の違いをしっかり理解していますか?
なんとなく歯をきれいにするんだということはわかるけど細かい違いまで分からない人が多いと思います。
白くて美しい歯になりたいという人が増えた昨今、歯を白く美しくしたいという人が多く存在します。
そのなかでいつも混同されるのがこの二つの用語「ホワイトニング」と「クリーニング」です。
今回は、この二つの違いを見ていきます。
ホワイトニング
歯そのものの色を白くする治療のことを「ホワイトニング」といいます。
また、同じ意味で「漂白」や「ブリーチング」とも呼ばれています。ホワイトニングには、自宅で行うものと歯科医院で行うものがあります。
どちらの場合も保険適用にはなっていませんので、自費の治療になります。
一般的な料金は2万円前後です。
歯のホワイトニングについては、消毒薬と同じ成分である過酸化水素を使用し、歯に染み込んだ有機性の着色成分を分解・漂白するという仕組みです。
ホワイトニング直後は、一時的に冷たいものや温かいものがしみやすくなることもありますが、時間がたつにつれて落ち着いてきます。
もちろんホワイトニングによって歯が痛むということもありませんので安心です。
クリーニング
一方でクリーニングというのは、虫歯や歯周病等の原因となる、歯の表面についている歯石や歯プラーク垢を取り除く治療のことをいいます。
クリーニングは、超音波スケーラーという振動で汚れを落とす機械や、ハンドスケーラーという手用器具などを使用して、歯科医師、または歯科衛生士によって行われます。
部位や患者の痛みの程度によっては麻酔を必要とする場合もあるのが違いです。
また、部分的で簡単なクリーニングであれば1日で終わることが出来ますが、数回に分けて行う場合もあります。
歯の表面がひどく汚れている場合には、この作業をするだけで十分に歯が白くなりますが、あくまでも歯の表面についている汚れのみを取り除く処置なので、もともとの歯の色を変えることはできません。
医科歯科ドットコム編集部コメント
クリーニングをしても歯の色が気になる場合には、ホワイトニングをおこなった方がよいと思われます。
監修日:2019年11月18日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医