【現役歯科医師に聞く】簡単・舌トレ!お風呂歯磨きでシワやたるみを改善する方法

現役の歯科医師である佐藤 美嘉(さとう みか)歯科医師にインタビューし、自宅でできるお口周りの美容とトレーニングについて教えていただきました。舌の体操(トレーニング)は、お顔のたるみやシワ、二重顎の改善にも効果的のようです。
 

「お口周りのシワ」を改善する方法はありますか?

30代になると筋力の衰えによってお口周りのシワが増えてきますので、口輪筋(こうりんきん)の体操や歯磨きでできるリハビリ、トレーニングというのを指導しています。
 
一番良いのはお風呂の中で歯磨きをすることです。お風呂で歯磨きすることで、皮膚の新陳代謝が高まるホルモン「パロチン」が出るという研究結果が出ています。
 
トレーニングもお風呂でやっていただくと効果が高いので、舌の体操やお口周りの体操、美顔器などをしていただくと良いと思います。また、歯磨きの枝を使い、頬の粘膜を引っ張ると美顔器以上の効果が期待されます。
 

「顔のたるみ」や「二重顎」も改善できますか?

顔のたるみは、顔の体操で改善することができます。なぜ二重顎になるかと言いますと、まず顎が小さいという点が原因としてあります。また、運動不足というのも原因にあり、顔の運動不足というのもあります。
 
改善の方法としては、デスクワークですと人と話す時間がないということもありますので、舌(ぜつ)の体操をたくさんしていただくことが二重顎には良いかと思います。
 

自宅でできる「舌の体操(トレーニング)」とは?

基本的には舌を回したり、舌を出したり引っ込めたり、早口言葉をたくさん言ったりなどがいいと思います。
 
・舌を素早く10秒間出し入れする
・舌を左右に10秒間素早く動かす
・舌を上下に動かす
・口を閉じたまま舌をグルグルゆっくりと回す
・舌をソーセージ状にキープする
・口を閉じた状態で舌を使ってほうれい線と相当する部分を上下に動かす
 
この6セットを1日3回行うだけで、二重顎とほうれい線はかなり改善されます。しかし、継続が大切になります。女性も男性もいつまでも若々しく綺麗でいたいと思うものです。それには努力が必要になります。舌トレはお金もかからない最強のアンチエイジング法だと感じています。
 

医科歯科ドットコム編集部コメント:「お風呂歯磨き」と「舌トレ」は今日から実践!

佐藤 美嘉 歯科医師に、自宅でできるお口周りの美容とトレーニングについて紹介していただきました。お風呂で歯磨きすることや舌の体操(トレーニング)は、今日から誰でもできますので、ぜひ実践して欲しいと思います。
 
取材日:2019年11月14日
 

プロフィール

佐藤 美嘉 歯科医師
 
・岩手医科大学卒業、2010年に歯科医師免許取得し、研修医終了後、都内医療法人に勤務
・現在は医療法人社団 高輪会、常勤医として外来、総合病院の病棟、ターミナル施設を担当
・一般的な歯科、美容診療の他に歯科口腔外科(摂食嚥下、ターミナル治療を含む)
 
特に摂食嚥下治療に関しては、高齢による機能低下、器質的変化により、食べることが今後難しいと言われた患者様の摂食のリハビリをしております。さらに、認知機能を摂食により改善させています。
 
オーラルケア(リハビリも含めた専門家による口腔周囲の衛生管理、および機能向上)の重要性が日本では欧米に比べると認知が低く、認知症改善、嚥下機能改善、生活習慣病に効果があることを広める活動をしております。
 
・大手生命保険会社生命保険加入者様向けセカンドオピニオンドクターを担当
・大手生命保険会社主催のセミナーで、看護師や保育士の方向けに、小児の予防医療、発育セミナーを開催