日本ではデンタルフロスを日常的に使っている人は少ないと思いますが、歯科に勤務する人の多くは毎日欠かさずデンタルフロスを使っているようです。
デンタルフロスを使うことで、プラーク除去率を大幅に高めることができ、歯周病や虫歯の予防になりますし、口臭を抑える効果もあるんです!
ただし、それは正しい使い方ができていることが大前提です。
今回は、初めての人でも簡単な「デンタルフロスの正しい使い方」をご紹介します。
初心者の方にはホルダータイプがオススメ!
デンタルフロスには、糸巻きタイプとホルダータイプがあります。
糸巻きタイプのデンタルフロスは下準備が必要で、上手く使用するには少しコツが必要なので、デンタルフロスを使い慣れていない人には、先ずそのまま使えるホルダータイプをおススメします。
デンタルフロスを使うタイミング
デンタルフロスを使うタイミングは、基本的には1日1回、「夜の歯磨きの後」です。
細菌は夜寝ている間に最も繁殖します。
そのため、歯と歯の間に潜んだ汚れをキチンと寝る前に落とす必要があります。
(また、歯磨きの前にしてしまうと、汚れを歯の間に押し込んでしまうことがあるため、歯磨きの後にすることをおすすめします。)
デンタルフロスの使い方
(1)デンタルフロスを箱から出したら、フロスの持ち手の前方を持ちます。動きを小さくすることで歯茎を傷つけない程度に使用することができます。
(2)デンタルフロスを歯と歯の間にゆっくりと前後させながら入れていきます。このとき強く押し付けてしまうと出血に繋がるので注意です。
(3)歯の根元まで入れたら、一方の歯の側面に当てて、上下に動かしプラークを落とします。片方の側面を終えたらもう一方の側面も掃除します。
(4)掃除を終えて抜き出す時も、入れる時と同様前後に動かしてゆっくりと抜きます。
(5)次の歯間を掃除する前に、毎度フロスの汚れを水で洗い流すか、ふき取るかしましょう。
これを毎晩続けることで、効果がどんどん出てきます。
監修日:2020年1月10日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医