一昔前と比べると昨今では歯の美しさを気にする人が増え、一般の人でもキレイな歯の人が多くなりました。
ホワイトニングを受ける人も増えており、ホワイトニングを行う歯医者も増えています。
歯が白くなるメカニズム
ホワイトニングのメカニズムには2種類あります。まず一つはホワイトニング剤で歯の表面の着色物を分解して、白く漂白させるという方法。
そして、もう一つはホワイトニング剤を使い、歯の表面構造を変化させて白く見せるという方法です。
ホワイトニングに使用する薬剤は過酸化水素や過酸化尿素を主成分とした物ですが、これを塗布することで、歯の表面の着色物を無色透明に分解し、さらに歯の表面の組織構造を曇りガラスのように変化させて白く見せるのです。
ホワイトニングで白くならない歯もある
しかし、ホワイトニングで白くならない歯があるのをご存じでしたか?
ホワイトニングで白くなるのは天然歯だけで、金属部分はもちろん、前装冠やコンポジットレジンなどの樹脂部分は白くなりません。
また、天然歯でも汚れがひどい場合や抗生物質などの影響で歯が白くない人などは、ホワイトニングをしても効果が薄い場合があります。
歯医者のホワイトニングなら早く歯を白くできる
歯医者でホワイトニングを行う場合、診察時間に行う「オフィスホワイトニング」と歯科でマウスピースを作ってもらい、それを使って家で好きな時にホワイトニングができる「ホームホワイトニング」があります。
歯医者と自宅の両方でホワイトニングを行う「デュアルホワイトニング」という方法もあり、この方法が最も歯をスピーディーかに白くすることができます。
また、自分の歯に問題がないと思っていた人が、ホワイトニングをするために、歯医者に行って、虫歯などを見つけてもらえることも多いです。早めの治療のきっかけにもなります。
歯医者のホワイトニングは財布にやさしく経済的!
また歯医者でホームホワイトニングをしてもらう際、まずマウスピースを作ってもらうのですが、薬剤がなくなっても、同じ歯医者で薬剤さえ追加すればずっとホームホワイトニングができるため経済的です。
一方で、オフィスホワイトニングではスピーディーに歯が白くなります。
しかし、短い時間で白くした歯は、比較的早く元の色に戻ってしまいます。
その点、ホームホワイトニングは1週間から3週間かけて歯の色素をゆっくり抜いていくので、白くなった歯は1年~2年くらい持続します。
それぞれに、長所と短所がありますので、まずは自分にあった方法を歯医者さんに相談してみてはいかがですか?
監修日:2020年01月07日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医