歯ブラシが届きづらい奥歯は、一般的に虫歯になりやすい傾向にあります。特に親知らずがきれいに生えていない場合、将来虫歯になってしまうリスクは高いと言えるでしょう。虫歯になり痛みが出てしまう前に、親知らずを抜歯する方が多いかと思います。
しかし、親知らずの生え方は一人ひとり異なります。そもそも親知らずは抜く必要があるのか、また抜歯する際に注意すべきポイントについて、歯科医師に伺いましたのでご紹介します。
目次
1.そもそも親知らずは抜くもの?抜かない選択も!
歯科医師に下記のような質問をしています。
抜歯をする基準としては、その親知らずがある事で、何かしらの害が発生している、もしくは発生する可能性が極めて高い場合であると考えます。
また、親知らずは、何処かの歯を失った時に、移植として使用できることもあるので、むやみな抜歯はもったいないかと思います。
歯科医師の回答にあるように、必ずしも抜く必要はないようです。親知らず付近が虫歯になっていたり、親知らずの生え方によって歯並びに悪影響を及ぼしていたりといったことがあれば、抜く必要があるようです。
また、親知らずを残すことで、歯を失った際に移植用の歯として利用することもできるようです。検査の結果、きちんと生えていて歯磨きもできるようであれば、抜かないという選択もありかも知れません。
2.免疫力がある若いうちなら、早い回復が見込める
親知らずを抜く場合、顔の腫れはどのくらい続くのでしょうか?歯科医師に下記のような質問をしています。
歯科医師の回答によれば、およそ1週間は顔が腫れた状態になることが多いようです。抜歯の状況など個人差がありますので、強い痛みや腫れが長く続くようでしたらすぐに相談しましょう。20代のうちに治療を行えば、免疫力があるため早い回復が見込めるようです。
3.親知らず抜歯の際に注意すべき5つのポイント
3日から5日後に腫れてきますが、アイスノンなどで冷やすと血行が悪くなり治癒が遅くなりますので、水道水で濡らしたタオルを患部にあてて下さい。
歯科医師からの回答を受け、親知らず抜歯の際に注意すべきポイントを下記にまとめました。
1.担当する歯科医師の指示に従う
2.処方された薬を最後まで飲み切る
3.血行促進に繋がる行為を控える
4.吸い込む・吐き出すなどの行為に気を付ける
5.患部を過度に冷やさない
当然ですが、歯科医師の指示に従うことが最も大切です。治療前後の説明をよく聞いて、分からないことや不安なことがあればさらに詳しく聞きましょう。
4.早めの検査で自分の親知らずの状態を知ろう!
親知らずも他の歯と同様、痛みを感じ始めてからの治療では身体に負担がかかります。ご自分の親知らずがどのような状態か、特に20代の方はぜひ検査をして欲しいと思います。もちろん30代、40代の方でも抜歯は可能ですが、検討するなら早い方が良いと思います。
検査結果によっては、「抜く必要がない」と診断されることもあります。実際、筆者はその一人でした。親知らずの生え方は一人ひとり異なりますから、しっかり検査をしてまずは知ることが大切です。計画を立てて、親知らずが痛む前に向き合いましょう。