「ときどき歯ぐきが赤く腫れる。」「歯ぐきが痩せて隙間ができるようになった。」などの症状はありませんか?毎日しっかり磨いているつもりでも、どうしても磨き残しが出てしまうものです。
そのまま歯周病の症状が進行してしまうと、歯並びまで悪くなってしまうと言われています。歯周病と歯並びの関係について歯科医師に伺いました。
目次
1.歯科医師が答える、歯周病が及ぼす歯並びへの影響とは
歯科医師に下記のような質問をしています。
歯科医師からの回答を受けて、大人になってから歯並びが悪くなってしまう原因を下記にまとめました。
1.虫歯・歯周病の進行
2.歯ぎしりなどの生活習慣
3.遺伝的(先天的)な要因
歯並びが悪くなる原因は遺伝的な要因など数多くあり、親知らずが歯ぐきの中に埋まって横向きに生えてしまうなども原因の一つです。今回は遺伝的な要因以外で歯並びが悪くなってしまう原因と改善方法についてご紹介したいと思います。
虫歯・歯周病については、症状をそのまま放置してしまうと歯並びはどんどん悪くなってしまいます。なかでも歯周病は歯の土台である歯ぐきを蝕んでしまうため、歯並びが悪くなる原因になりやすいと言われています。歯周病の治療や予防に取り組むことが大切です。
2.歯周病治療とは具体的に何をしているのか
歯科医師に下記のような質問をしています。
歯科医師からの回答をもとに、歯医者さんでおこなう歯周病の治療を下記にまとめました。
1.歯のクリーニング
2.ブラッシング指導
3.外科的な歯周病治療
4.矯正治療の提案
基本は歯のクリーニングです。歯周病の原因である細菌を取り除くことを根気よくおこない、歯垢・歯石を取り除いてお口を清潔な状態に維持します。
そして、毎日クリーニングはできませんので、自宅でのブラッシングが大切になります。歯科医師や歯科衛生士がしっかり磨けるように指導してくれます。
また、歯周病の症状が進行してしまって重度な場合、外科的な手術が必要なこともあります。
なかには薬や光を用いた治療法もありますが、一般的には歯ぐきを裂いて歯ぐきの中まで歯垢・歯石を取り除く処置をおこなうと言われています。そして、安定するまで歯が揺れないように固定します。
実際、筆者の両親も歯周病治療をおこない、歯周病の外科的な処置により回復しています。外科的な処置といっても大掛かりな手術ではなく、術後も普段通りに食事が摂れる様子でした。
また、症状が悪化しないよう、歯ぎしりを抑えるため夜間にマウスピースをはめるといった処置もしています。
不安で悩んでいるようであれば、ぜひ歯医者さんに行って相談してほしいと思います。
3.歯並びが悪くなる前に歯周病予防に取り組みましょう
幼少期の歯並びの改善には、顎を広げるなどの矯正治療が必要であると言われています。お子さんのときに矯正治療をしていれば、将来的な虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
しかし、歯医者さんに通う習慣がないと虫歯や歯周病になってしまうリスクが高まります。歯科医師の回答によれば、虫歯や歯周病が原因で歯並びが悪くなってしまうということが分かりました。
虫歯や歯周病により抜歯したところを放置してしまうことは、非常に良くないことです。歯周病が悪化して歯並びが悪くなってしまう前に、歯周病予防に取り組むことが大切です。
毎日のセルフケアはもちろん大切ですが、歯科医師によるクリーニングでお口の中を健康に保つことが大切です。歯医者さんに通う習慣がない方は、ぜひ歯医者さんで予防歯科に取り組んでほしいと思います。
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