皆さんは「知覚過敏」でお悩みではありませんか?
虫歯でもないのに歯がしみて痛い、という症状の多くが知覚過敏によるものです。
例えば歯を白くしたいと思っても、もし知覚過敏だったらダメなのか?そのような状態でホワイトニングをしてもよいのか?
今回は、そうした疑問にお答えしていきます。
知覚過敏だとホワイトニングできない?
冷たいものがしみやすいのが知覚過敏ですから、知覚過敏がある方はホワイトニングをするのが大変なのです。
その理由はホワイトニングに使われる薬が過酸化水素水という消毒薬と似ているからです。
知覚過敏を起こしやすい歯にホワイトニング液をつけるのは傷口に消毒液をつけるのとよく似ているので、傷口に消毒液をつければ痛いのと同様、ホワイトニングで歯が痛むこともあるのです。
そのため、歯科医院で行うオフィスホワイトニングにしてもご自宅で行うホームホワイトニングにしても知覚過敏のためになかなかホワイトニングに挑戦できなかったという方も多いのが事実です。
諦めなければいけないのか?
知覚過敏の人でも諦める必要はありません。知覚過敏でもホワイトニングをしたいという方のために生まれたのが、弱めのホワイトニングもしくは知覚過敏用のホワイトニングです。
弱めのホワイトニングではホワイトニング液の濃度を薄めて使います。また、ホワイトニングに使うライトもあまり熱がこもらないタイプにして最小限の刺激でホワイトニングを行います。
この方法なら知覚過敏の方でも痛みをあまり感じることなくホワイトニングができます。
一度のホワイトニングで歯を白くするためには、ホワイトニング液は濃度が高いものでなくてはなりません。
しかし、知覚過敏の方かたに行われる弱めのホワイトニングではホワイトニング液の濃度が低いため効果は弱めになってしまうので、通常では1回で白くなるところを2-3回かけてじっくり白くしていくのが、知覚過敏のかたのホワイトニングの特徴です。
弱めのホワイトニングなら知覚過敏でも安心してホワイトニングできます。
詳しくは担当医にご相談ください。
監修日:2020年01月06日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医