ムダに何回も通わされている?歯医者に通う本当の理由とは


何回も歯医者さんに通い、なかなか終わらないことに納得できていますか?1回で治療が終われば費用の負担も、時間を作って予定を開けなければならないことも回避できるように思います。しかし、本当に大切なことは、それ以上の治療をしないことです。複数回、歯医者さんへの受診が必要な理由について歯科医師に伺いました。

目次

  1. 神経まで虫歯が達してしまうと5~7回の治療が必要です
  2. 治療後の予防が最も重要!再度虫歯にならないために

1.神経まで虫歯が達してしまうと5~7回の治療が必要です

歯科医師に下記のような質問をしています。

Q:無駄に複数回通わされているように治療を引き延ばす歯科医が多いように感じるのですが、いたしかたないことなのでしょうか
A:複数回の受診が必要なのであれば、その理由があるのではないでしょうか?歯の神経まで虫歯が行ってしまった場合は、被せ物が入るまで、5~7回程かかると言われています。また、歯周病にかかっている場合であれば、程度にもよりますが、治療が終わってからも、定期的にメンテナンスが望ましいと言われています。ご不明な点がある場合は、是非おかかりの歯医者さんで、治療の回数が必要な理由を伺ってみると良いと思います。
引用元:もろとみ歯科 諸冨 彰彦 歯科医師 回答日:2017/09/13

こちらの歯科医師の回答によると、虫歯が神経まで達してしまったような重度の虫歯の場合は、治療をして被せ物を入れるまでに5~7回はかかってしまうようです。神経に達した虫歯の治療を根管治療と言いますが、神経は複雑でていねいに行う必要があります。

この根管治療がうまくいくかどうかで、回復して歯を保つことができるか、悪化して根に膿が溜まり再治療、あるいは抜歯になるかということになります。また、歯周病の場合は歯周病菌を取り除くために、定期的なメンテナンス(歯のクリーニング)を行うことが治療にあたります。

いずれにしても、根気よく治療に取り組むことが必要です。症状が重度であればあるほど、治療には期間を要することになるでしょう。そして、費用の負担も多くなってしまいます。

2.治療後の予防が最も重要!再度虫歯にならないために

できれば行きたくない場所である歯医者さんですが、治療のためではなく予防のために通うという考え方もあります。定期的に通っていれば、もしも虫歯が見つかっても、小さな初期虫歯なら保険適用で白い詰め物(コンポジットレジン)で治療することができます。

神経まで達してしまった虫歯を治療して、保険適用の銀歯で被せた場合、将来再治療となるケースは少なくありません。銀歯は、二次カリエス(虫歯治療したところがまた虫歯になること)に最もなりやすいと言われています。再治療を繰り返し、抜歯になってしまうかも知れません。

自由診療の被せ物であってもケアを怠れば同様ですが、治療後の予防が最も重要と言えるでしょう。普段の歯磨きだけでは予防としては限界があり、最低でも半年に1回は歯医者さんで歯のクリーニングを行うことが良いとされています。

自分では落とせない歯垢や歯石を磨き落とし、歯をツルツルにして汚れを付きにくくする効果が期待できます。これまで虫歯治療を経験されている方はもちろん、経験していない方も予防のために歯医者さんへ通うことがおすすめです。

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寒河江 英子(Eiko Sagae)