皆さんは歯石に気を配っていますか?たまに歯医者に行ったときに「たまっているからついでに取り除いてもらう」という人も多いのではないでしょうか?
歯石は口の中で歯の周りにつく石のようなもので、細菌の塊が唾液の中の様々な成分と結びついて石のように固くなったものです。この歯石をとらないでいると、歯石から出る毒素が歯茎を腫らせたり、歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になります。
ですから、歯石について良く知っておくことは大事なことです。
今回は歯石の手入れについて学んでいきましょう。
手入れの時期
歯石はどのくらいの頻度で除去するのが好ましいのでしょうか?だいたい歯垢等が固まって歯石になるのが3か月程度とされていますが、自分での手入れの状況により歯石の付着具合は大きく異なります。
また、歯石がつきやすい人と、歯石がつきにくい人とで個人差がありますが、一般的には3ヶ月に1度を目安に除去してもらうと良いでしょう。年に2~3回は定期検診を兼ねて歯石除去をして貰うと歯周病予防にも繋がります。
手入れ状況によっては歯石が多く蓄積してしまう場合もあるので、こまめに自分の歯の裏を観察して歯石の状況を把握しておきましょう。
手入れ方法
歯石は歯の周りにこびりついた石のようなもので、この歯石を取るには専用の器具が必要です。自分自身で家庭で取り除くのは難しいので、歯科医院でとってもらいましょう。
ただ、自分で歯石をつきにくくすることはできます。そのためには日々の歯磨きがとても大事です。
プラーク(細菌の塊)が歯石の原因となるので、それを歯磨きで除去することで予防に繋がります。ぬめりがしっかりとれるまで念入りに磨くことで、プラークの蓄積を防ぐことができます。
裏の歯は磨きにくいですが、歯の病気にならないためにしっかりと磨くようにしましょう!
監修日:2019年12月18日
監修医 プロフィール
藤本 俊輝
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医