乾燥する季節には、のどの炎症を抑えるために「のど飴」や「トローチ」を舐めるかと思います。のど飴などは唾液の分泌によってのどに潤いを与え、トローチは更に殺菌作用があるという特徴があります。ところで、トローチはそのまま舐めて寝てしまっても虫歯にはならないのでしょうか？
のど飴は砂糖の固まりですから、夜眠る前にそのまま舐めて寝てしまうと、虫歯になることは想像しやすいです。しかし、トローチはのど飴ほど砂糖の固まりという感じがありませんよね？素朴な疑問を歯科医師に伺いました。
目次
1．殺菌作用のあるトローチも砂糖が入っていれば虫歯になる？
歯科医師に下記のような質問をしています。
A：メーカーによって白糖を使用しているところと使用していないところがあります。代用甘味料で甘さを出しているものについては砂糖ではないので虫歯菌が反応することがないため、虫歯になりません。
白糖を使用している場合も微量ですし、数回の使用であればそれほど心配することはないと思いますが、ご心配であれば白糖の入っていないトローチを選んでもらうといいでしょう。
歯科医師の回答によれば、トローチに砂糖が入っていれば虫歯になる可能性は十分にあるようです。砂糖が虫歯菌の餌になってしまい、細菌が糖を分解して酸に変え、歯を溶かしてしまうと言われています。特に就寝中はお口の細菌が増えてしまいます。
従って、甘みのあるものは虫歯になるリスクがあり注意が必要です。トローチにも市販のものや処方されるものなど様々な種類があります。市販のものを購入する際は、成分表示を見て確認してみてはいかがでしょうか。
2．薬は基本的に代用甘味料！歯医者さんでは食事指導や予防処置もしている
「【歯科医師に聞く】ママ必見！おすすめのおやつは？子どもには必ず仕上げ磨きを！」の記事中でも、歯科医師にトローチ剤などのお薬と虫歯の関係について伺っています。
代用甘味料は細菌が酸に分解できないため、基本的にはお薬で虫歯の心配をすることはなさそうです。しかし、少しでも砂糖が含まれていて、十分に歯磨きができていないと虫歯になるリスクはあります。歯磨きをしなくても良いという訳ではありませんので注意してください。
近年ではお子さんに対するお口の健康意識が高まり、歯医者さんでは食事の摂り方について指導しているところもあります。食事は身体づくりの基本であり、高い意識を持っている親御さんが多いようです。
歯医者さんでは、虫歯予防のためにフッ素を歯に塗り付けることやシーラントと呼ばれる歯の溝を埋める処置もしています。虫歯が気になる方はそういったものを利用してみてはいかがでしょうか。
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