【矯正方法】「透明で目立たず取り外しできる」インビザラインについてご紹介


「ずっと歯並びがコンプレックスだったけど、なかなか矯正に踏み切れなかった」「歯の隙間が目立つようになって、口元が気になる」などの理由で、大人になってから歯列矯正を考える人は少なくありません。最近では子どものころに矯正をする人が多いようですが、大人になってからでも歯列矯正をして歯並びをきれいにすることはできます。
現代では、ワイヤーも透明のものがあったり、舌側ブラケット矯正といって歯の内側に器具を取り付ける方法があったりと、矯正治療も進化しています。今回は、その中でも「透明で目立たず、取り外しできる」インビザラインという矯正方法についてご紹介します。
 

透明のマウスピースで目立たず矯正!

良い歯並びは審美面だけでなく、虫歯や口臭、歯周病、顎の疲れなどの予防にもつながります。何より、歯を見せて思い切り笑うことができなかったり、いつも口元が気になって手で隠していたりすれば、生活の質が著しく落ちてしまうでしょう。歯並びを改善したことによって自分に自信を取り戻し、生きることが楽しくなったという人はたくさんいます。しかし、従来の矯正治療にあった長期間ワイヤーをしなければならないという見た目への不安や痛みへの懸念から、どうしても決断できないという人が多いのもまた事実です。
 
インビザライン」は、一人ひとりの歯型にあわせてオーダーメイドで作ったマウスピースを装着することによって、ワイヤーやブラケットを使わずに行う矯正方法です。治療の流れは他の矯正と変わらず、歯並びの悩みを医師と共有し、矯正に対する疑問を解決するカウンセリングからスタート。口腔内検査とレントゲン撮影、顔や口腔内の写真撮影を行って、歯の型取りをします。歯型が出来上がったら、治療計画と費用の説明を受け、納得したところで治療開始です。インビザライン最大のメリットは、「透明で目立たない」ということでしょう。矯正期間中も「周囲の目」を気にせず、伸び伸びと生活できます。 知っておきたいのは、すべての人にインビザライン矯正が適しているわけではないということ。重度の不正咬合や、顎が前後にずれている場合などは、ワイヤーやブラケットを用いた矯正が必要になります。もし、インビザライン矯正が適さないと診断された場合で、目立たないことを重視するのであれば、白いワイヤーやセラミックのブラケットなどの選択肢があります。
 

取り外しできるので清潔!

インビザラインの第2のメリットは、取り外しできるということ。従来のワイヤー矯正のように、食事をするたびに食べ物が装置に挟まり、不快な思いをすることがありません。気の張る会食や大切なお呼ばれの席でも今まで通り食事を楽しむことができますし、どうしても気になる場合には食事の間だけ取り外すことも可能です。何より、歯をしっかり磨けるので、衛生面も安心です。しかも、医院によっては、作製したマウスピースをホワイトニングのトレーとして使用し、矯正と同時にホームホワイトニングができるところもあるようです。これも取り外しできるマウスピース矯正ならではでしょう。やるなら一気にきれいにしたい!という方は、ホワイトニングとの同時進行も検討してみてはいかがでしょうか。その際、歯の移動を補助する為にアタッチメントという小さなボタンの様なものを歯の表面につける場合があります。ホワイトニングはアタッチメントをつける前か、外した後が良いでしょう。アタッチメント装着後にホワイトニングをしても、そのアタッチメント部分に薬剤が届かず、均一にホワイトニングされない可能性があります。
 

まとめ

インビザラインのマウスピースはプラスチック製。これまでと違って、金属アレルギーが気になる方もできる矯正治療です。重篤なアレルギーがあって矯正をあきらめ、歯並びを隠しながら生活してきた方にとっては、希望の星と言っても過言ではないでしょう。治療開始後は2~3週間おきに新しいマウスピースに取り換える必要がありますが、受診頻度は1ヶ月半から3ヶ月ほどでよく、忙しい現代女性にも適した方法です。 「矯正はできない」とあきらめていた方も、1度歯科医院に相談してみませんか!?美しい歯並びを手に入れて、笑顔で充実した生活を送りましょう。
 

医科歯科ドットコム編集部まとめ

歯並びが悪いのは嫌だけど、矯正器具が目立つのはもっと嫌!という方、少なくないんじゃないですかね。実は矯正とひと口にいっても種類がいくつかあるんですね。今回の記事を読んで矯正を検討してみようと思ったかたは、一度歯医者へ相談してみてください。

 
監修日:2019年10月28日
 

監修医 プロフィール

医療法人社団 輝 藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医