気付けばずっと片側だけで噛んでいた…噛み癖にまつわる情報をご紹介


ものを食べるとき、右側の歯と左側の歯を均等に使えていますか?知らず知らずのうちに、どちらか一方に偏ってしまってはいないでしょうか。
なくて七癖、と言いますが、噛み癖もそのひとつ。「気付けばずっと右側だけで噛んでいた」「意識せずにいると、いつの間にか同じ側でばかり噛んでしまう」ということは珍しくありません。
しかし、実はその噛み癖が美人度を下げているかも知れなということ、知っていましたか?噛み癖の与える悪影響から、改善によって得られる効果、気付いたときに気軽にできるカンタン歪み解消法まで、噛み癖にまつわる情報をご紹介します。
 

まずは自宅でできる歪みチェック

人はものを噛むとき、上下のあごの骨はもちろん、咀嚼筋や舌の筋肉、表情筋など、さまざまな筋肉を使っています。どちらか一方だけで噛んでいると、当然ながら使っている方の筋肉だけが発達してしまいます。
結果として、使われていない方の筋肉が緊張感を失い、たるみや歪みに繋がっていくのです。片側だけがたるんだり歪んだりすることによって、左右でバランスが大きく異なる顔立ちになってしまうわけですね。
さらに、口角が下がるとほうれい線ができやすくなり、年齢より老けて見えてしまうというのも問題です。
鏡を見て「なんとなく左右のバランスが違うかも?」と思ったことがある方、噛み癖に自覚のある方は要チェック。自分の顔の歪みが気になった方は、ぜひセルフチェックをしてみてください。
 

簡単にできる歪みチェック法

自分の顔を正面から写真に撮ります。定規などを用意して、以下の5つのポイントを結びます。
①左の眉尻から右の眉尻
②左の目尻から右の目尻
③左の口角から右の口角
④左の頬骨の一番高い部分から右の頬骨の一番高い部分
⑤額の真ん中から鼻の頭そして顎の先まで
(この3点を結んだ線に、左右の顔の幅が同じかどうかを確認)
まっすぐなラインで結ぶことができれば、歪みや偏りはなし。どちらかに傾いていたら、歪みのサインです。
 

噛み癖を治せば美人に近づく!簡単矯正法

歪みのサインを見つけたら、まずは意識的に「いつもと違う側」で噛むようにして、できるだけ傾いている側の筋肉を使うようにしてみましょう。しっかり続けることができれば、これだけでもかなり効果があります。
とはいえ、長年の習慣とは恐ろしいもの。「そう簡単に治れば苦労しない!」という声が聞こえてきそうです。
噛む場所ばかりに気を取られて食事を楽しめなかったり、そもそも噛むことがストレスになってしまったりしては本末転倒ですよね。
 
そこでおすすめなのが、ガムを使ったトレーニングです。口さみしいときの間食代わりに、ガムを左右でバランスよく噛むようにします。
食事で使わない方を重点的に使いましょう。ちょっと硬めのガムなら、顔の筋肉を鍛えるのに最適です。
手軽で、しかも続けやすいのがこのトレーニングの最大の利点。続けていくうちに、食事の際も自然と左右平等に噛めるようになり、外見にも変化が出てくるはずです。
「美人に見えるかどうかは顔の下半分で決まる」という説に基づいて、口まわりの筋トレによる美顔術を提案する歯科医師もいるほど、「顔の下半分」は美容的にも重要なポイント。噛み癖を治し、左右のバランスを整えるだけで、美人度は急上昇するのです!
 

専門的な器具を使って表情筋を鍛える方法も

「自宅で地道に矯正するのも良いけれど、プロの手でしっかり治してほしい」「なんとなく歪んでいる気がするけれど、よくわからない」…そんなときは、定期健診などで歯科医師に相談するのがおすすめ。
歯の状態などから、どちら側に負担がかかっているのかを教えてくれるでしょう。歯科医院によっては専用器具によって表情筋を鍛えるトレーニングも行っています。
美人の要素として欠かせない「口まわり」。なんとなく自分の笑顔に自信が持てずにいた人も、口まわりの筋力を鍛えることで自然なスマイルを手に入れることができるかもしれません。気楽に始められる噛み癖トレーニングから、左右対称の美人顔に近づいてみませんか。
 

医科歯科ドットコム編集部まとめ

噛み癖を直すだけで美顔効果が得られるんですね。私も改めて意識してみると、ずっと左側でガムを噛んでいるということに気が付いたので、右側も使ってみようと思います。
ところで親しらずを抜けば顔が小さくなる、という話をきいたことはありますか?
もし放置している親しらずがあれば、これを機に小顔効果を狙って除去してみてもいいかもしれませんが・・・抜くか抜かないかは歯医者さんに相談してみてください。
 
監修日:2019年10月23日
 

監修医 プロフィール

医療法人社団 輝 藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医