口臭の原因となる白い「舌苔」!その原因と対策を歯科医師が答える!


口臭が気になって、舌を見てみたら真っ白!なんてことありませんか?
この白いものの正体は「舌苔」といって、食べかすや細菌が固まってできたものです。舌苔は男性に多くあるものです。
ひどい状態だと口臭の原因になるため注意が必要です。
今回は、舌苔の原因と対処法についてご紹介します。
 

異常な舌苔の見分け方とは?

舌苔があるからといって、全て取り除こうとする必要はありません。
正常な舌にも舌苔はついているものです。正常な場合、舌全体が薄いピンク色で、舌の先端部分と周り以外の部分に薄く舌苔がついています。
しかし舌苔の量が多かったり、色が濃い場合は注意が必要です。
白くて厚い舌苔、黒色、黄色、ところどころ舌苔が剥がれている、赤いぼつぼつが目立つ、まったく舌苔がない。これらの特徴がみられた場合、健康状態に異常がある可能性があります。
これらの特徴があったらぜひお医者さんに診てもらいましょう。
 

舌苔ができる原因と対策

 

●ドライマウス

口呼吸をしている人は、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥することで細菌が増えます。これが舌苔をひどくする原因となるのです。
喫煙者や、いびきがひどい人もドライマウスであることが多いので、このような生活習慣がある人は舌苔がひどくなりがちであるといえます。
 

●ストレスや病気

ストレスによって、唾液の量が減ると舌苔ができます。
唾液が減ると汚れや細菌が口の中に残り舌苔の増加に繋がるのです。また、ストレスによって一番影響を受けるのが胃腸です。
胃腸の調子が悪いと舌苔の量が増えることもわかっているので、胃腸が弱い方は、あまり胃腸に負荷をかけないように心掛けることが、舌苔をひどくしないためには良いでしょう。
 

●口臭などオーラルケアの不足

歯磨きなどのオーラルケアをおろそかにしていると、細菌や食べかすが残りやすいため舌苔ができやすいです。
また口内の皮が剥がれ、たまったものも舌苔になります。
寝る前には歯磨きやデンタルフロスを徹底して、さらにうがい薬を使用することをおすすめします。
 

まとめ

舌苔がびっちりついた舌では、口を開けて笑うこともためらってしまいます。
舌苔ができないような生活習慣を心がけ、舌苔がひどいのであれば舌ブラシで丁寧にケアしましょう!
 
監修日:2019年12月12日
 

監修医 プロフィール

藤本歯科長洲医院
藤本 俊輝
歯学博士
日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅱ講座兼任講師
日本補綴歯科学会 専門医・指導医
日本磁気歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医