【歯医者の選び方】後悔したくない!専門医って何?

虫歯の治療のために歯医者さんへ通院しているけど、「行くたびに必ず次の予約を入れられる」「いつ治療は終わるの?」このような経験をしたことはないでしょうか。

本人は言われるまで疑問にも感じていないかもしれませんが、よくわからないで通院していることは、本当に適切な治療と言えるのでしょうか?そこで、このような場合どうしたらいいか、どのような歯医者さんが良い歯医者さんかを、歯科医師に教えていただきました。

目次

  1. 「何の治療か分からない」これって大丈夫?
  2. 「良い歯医者さん選び」どうやって見つける?
  3. 専門医とは知識と経験が所属学会から認められた医師
  4. ポイントは患者であるあなたが何を求めているか?
  5. こだわりたいポイントを抑えて歯医者さん選びをしよう

1.「何の治療か分からない」これって大丈夫?

Q:二年ほど前歯が痛くて歯医者に行きましたが
いくたびに次の予約をいれいまだに通っている旦那
何の治療してくのか聞いてもわからんでおしまい
電話しても個人情報など理由つけられて教えてもらえない
何の治療なのか?そんな長い年月通う歯医者ありますか?

神田今川橋歯科クリニック 田中 宏慶 歯科医師の回答

A:医院を変えられる方が賢明ではないでしょうか。

2年も通っていたところを変えるとなると、歯医者さんとの関係もあるかと思いますので、なかなか勇気がいると思います。歯科医師からの回答にあるように、治療内容について具体的な説明がなく、通院している本人が理解していないというのは問題があるかも知れません…。

2.「良い歯医者さん選び」どうやって見つける?

では、新たに歯医者さんを変える場合、どのような歯医者さんを選べば良いでしょうか?コンビニの数以上にあるとされている歯医者さん、コンビニのように気軽にふらっと立ち入ることは難しいと思います。

歯医者さんがホームページを持っていればインターネットで検索して調べることもできますが、ホームページを見てもなかなか違いや特徴が分からないものです。そこで、良い歯医者さんの選び方について歯科医師に質問をしました。

Q:いい歯医者さんなのか、そうでないのかがHP等の情報では、判別が非常に難しい 何らかのわかる指標が欲しいです

大船駅北口歯科 杉山 貴志 歯科医師の回答

A:(前略)例えば治療開始前に事前説明を十分してくれるとか患者様の話を十分に聞いてくれるとか院内が清潔であるとか待ち時間が短いとか(中略)休日診療を行なっている歯科医院が良いという人もいますし、夜間診療を受けられる歯科医院が良いという人もいます。(中略)ただ、一つの参考として、専門医という指標はあります。例えば小児歯科専門医であれば子供の治療に特化していることが分かりますし、歯周病専門医であれば一般歯科で歯周病治療を受けられるより確実性が高いです。口腔外科専門医であれば、難しい親知らずの抜歯が得意である可能性が高いです。患者様が何を求めるかによってもいい歯科医院の指標は変わってきます。

(中略)私は歯科という立場ですが、医科の診療所を受診する際には専門医であるとかその先生の経歴をみて受診することが多いですが、最終的には診察を受けてみた感じで判断します。(後略)

引用元(一部抜粋):大船駅北口歯科 杉山 貴志 歯科医師 回答日:2017/09/20

歯医者さんの選び方に「専門医」という言葉がありました。専門と付くくらいですから専門性がありそうですし、きちんと診てくれるように感じます。専門医とは何かについて簡単にまとめてみました。

3.専門医とは知識と経験が所属学会から認められた医師

厚生労働省による医師専門医制度の資料によれば、専門医について下記のように記載されています。

『専門医とは(中略)「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師」と定義することが適当である。』
資料一部抜粋: 厚生労働省:専門医の在り方に関する検討会報告書 平成25年4月22日

歯科における専門医資格は複数ありますが、歯医者さんがホームページなどで実際に掲載できる専門医は下記の5つです。

4.ポイントは患者であるあなたが何を求めているか?

回答にもあるように、専門医というのはあくまで一つの指標です。結局のところ患者さんが何を求めているか、患者さんのニーズに合った歯医者さんとのマッチングが大切です。下記をポイントに、自分自身が本当に求めるものは何かを考えてから、歯医者さん選びをしてみると良いでしょう。

  1. 治療の事前説明が十分である
  2. 患者側の話を十分聞いてくれる
  3. 院内が清潔
  4. 待ち時間が短い
  5. 休日や夜間診療があり自分の都合に合う
  6. 担当医師が専門医である
  7. 担当医師の経歴や治療経験
  8. 口コミサイトの評判

5.こだわりたいポイントを抑えて歯医者さん選びをしよう

「よくわからない」や「何らかの不安」を抱えたまま治療に臨んで、通院し続けてしまうことは患者さんだけでなく歯医者さんにとっても不幸なことです。なぜならば、本来歯科医師が持っている知識や技術をきちんと活かしきれていないということだからです。

本来であれば、通院することの意味をきちんと伝え、必要な処置をおこなうことが大切です。患者さんも受けている治療に対して、疑問に感じていることは正直に聞くべきですし、十分に納得して診療を受けるべきです。

歯医者さん選びにおいて、知識と経験が所属学会に認められた専門医は一つの指標です。身体のことですからコミュニケーションがしっかりおこなえることが重要だと考えます。しかし、人によってはあまり話しかけられるのも嫌という方もいらっしゃるかも知れませんし、良い歯医者さんの基準は人により異なります。

口下手でも治療経験が豊富で外科的な処置にも慣れている歯医者さんや、患者さんとしてもお勤め先を休んででも希望する歯医者さんに診てもらいたいとか、無理なくライフスタイルに合わせて通いたいなど、それぞれ希望があるかと思います。ご自分がこだわりたいポイントを抑え、歯医者さん選びをしてみてはいかがでしょうか。あなたにぴったり合った歯医者さんが見つかることを願っています。

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寒河江 英子(Eiko Sagae)