唾液の働きが実はすごいということを皆さんご存知でしょうか?年齢を重ねるごとに唾液の分泌量が減り、虫歯や歯周病になりやすくなるとも言われています。
また、ガムで虫歯などを予防することはできるのでしょうか。歯科医師からの回答をご紹介します。
目次
1.様々ある唾液の働き!自浄作用や抗菌作用も!?
厚生労働省が運営する健康情報サイトでは、唾液について下記のように記載されています。
唾液の主な作用を下記にまとめました。
・粘膜保護
・自浄作用
・水分平衡
・潤滑作用
・緩衝作用
・抗菌作用
・消化作用
・組織修復
・再石灰化
・発ガン予防
唾液にはこのような作用があることによって、お口の中を細菌から守っています。唾液を出すといえば「よく噛むこと」ですよね。唾液の分泌にはガムなどを噛むと良いとされていますが、ガムで虫歯予防はできるのでしょうか?
2.ガムで虫歯予防?歯磨き後にガムで唾液分泌を促そう!
歯科医師に下記のような質問をしています。
唾液には虫歯細菌を減らす重要な働きがあるだけでなく、再石灰化という効果もあります。
特にキシリトールガムがいいです。
注意しなければいけないのは、果糖入りのガムです。
ガムを噛むことで唾液の分泌は促せますが、それだけで虫歯予防というのは難しいようです。しかし、果糖入りのガムではなく、キシリトール入りのガムであれば虫歯予防の効果があるかもしれません。
もちろん歯磨きをする方が望ましいですが、ガムを噛むことで唾液が分泌されて、自浄作用や抗菌作用などが期待できます。お口が乾いて唾液が少ないと感じている方は試してみてはいかがでしょうか。
また、歯医者さんでは唾液検査を行っているところもあります。唾液検査を行うことで、虫歯や歯周病のなりやすさ、口臭などの原因について知ることができます。歯が痛くなってから歯医者さんに通うのではなく、事前に虫歯や歯周病のリスクを知っていれば予防することができます。
お口は身体の入り口でもあり、お口の健康状態が全身に影響を及ぼすこともあります。定期的な歯科検診や歯のクリーニングで、虫歯や歯周病の予防に取り組むことが大切になります。歯医者さんでは歯のメンテナンスと称して予防歯科も行っています。
歯医者さん検索サイトである医科歯科.comでは、予防歯科を取り扱っている歯医者さんが7,849件(2019年10月24日現在)あります。地域や曜日などを選択して検索してみてください。