在宅歯科医療というものがあるのを皆さんご存知でしょうか。介護を要する方や通院することができない事情を抱えている患者さんに対して、歯科医師・歯科衛生士がご自宅や施設に伺い、歯科医療を提供することです。身体の入り口であるお口の健康を守ることは、全身の健康を守ることに繋がります。
老化などにより飲み込む機能が低下すると、食べ物のカスや唾液が気管に入ってしまうことがあります。これにより肺炎を起こすことを「誤嚥性肺炎」※1と言います。歯磨きができない状況ではそのような症状に陥りやすく、免疫力の低い高齢者は命を落としてしまうことも考えられます。
口腔ケアでお口の中を清潔な状態に保つことは、非常に重要なことです。超高齢社会を迎えつつある日本では、こういった在宅歯科診療(訪問歯科診療)の需要は伸びていくのではないかと予測されます。今回は在宅歯科診療(訪問歯科診療)についてご紹介します。
目次
1.在宅歯科診療は保険適用!費用の目安はどれくらい?
歯科医師に下記のような質問をしています。
来院してもらったほうが安いことは確かです。
保険負担割合が1割の方ですと、1回の往診料として約1000円程度とプラス治療費が必要になります。
在宅歯科診療(訪問歯科診療)は保険適用で対応してくれています。患者さんの年齢や抱えている病気により負担額が異なりますが、1割負担や3割負担で診療を受けられます。また、往診料として1割負担の場合はおよそ1,000円程度が治療費にプラスされるようです。
2.在宅歯科診療を依頼したい!必要な手続きとは?
歯科医師に下記のような質問をしています。
歯科医師からの回答にもあるように、保険適用で診療を受けるには、健康保険証や介護保険証などが必要になります。また、患者さんの容体を確認するために介護されている方と連携を取っています。
在宅歯科診療(訪問歯科診療)に対応している歯医者さんであれば、在宅で処置を行える設備を揃えています。一般的な虫歯治療から入れ歯の作製・調整、お口をきれいに掃除する口腔ケアも行っています。
口腔機能を維持し、お口から栄養を摂ることは大切なことです。「噛む・飲み込む」などの機能を低下させないためのトレーニングを行っている歯医者さんもありますので、そういったことを依頼する際は、在宅歯科診療(訪問歯科診療)を取り扱っている歯医者さんに相談してみましょう。
参考ページ
・「誤嚥性肺炎」※1
厚生労働省:「生活習慣病予防のための健康情報サイト」e-ヘルスネット,情報提供,健康用語辞典,歯・口腔の健康,誤嚥性肺炎
閲覧日:2019/10/18
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