赤ちゃんの歯磨きを始めるタイミングはいつ?またそのとき親御さんが気をつけること


みなさんは赤ちゃんの歯磨きのタイミングはいつからか知っていますか?乳歯が生えてきたらすぐ歯磨きの習慣付けが必要なのは周知のことかもしれません。では、歯が生え始めてからどのようなケアをしてあげればよいでしょうか。
 
赤ちゃんは自分では歯磨きはできないので、しっかりと親御さんが面倒を見てあげなければなりません。小さい頃のお口の環境作りが将来のお口の健康へとつながっているため、赤ちゃんのお口の健康を守ることは大切なことです。そのタイミングと、仕方について歯科医師に聞きました。

目次

  1. 赤ちゃんの歯磨きを始めるタイミングは歯が生え始めてから
  2. 親御さんが赤ちゃんの歯磨きで気をつけるべき3つのこと
  3. 将来、虫歯にならないように赤ちゃんのうちから予防を

1.赤ちゃんの歯磨きを始めるタイミングは歯が生え始めてから

Q:歯磨きは何歳から行えばよいでしょうか。
A:母乳そのものは虫歯の原因にはなりませんので、離乳食に移行する1歳から1歳半くらいからが歯磨きの開始の時期になります。ただ、いきなり歯磨きを開始するとびっくりしてしまうので、ガーゼでふき取ったり、軽くはにあてる程度の練習をしておいた方がいいと思います。
引用元:あきる歯科 濱窪 洋平 歯科医師 回答日:2016/02/25
A:歯が生え始める6ヶ月くらいから遊び感覚でする事をお勧めします。この時期から慣らしていくと、後々歯磨きが楽です
引用元:村田歯科医院 村田 公明 歯科医師 回答日:2017/10/26

2.親御さんが赤ちゃんの歯磨きで気をつけるべき3つのこと

Q:赤ちゃんの歯磨きで気を付けることはなんですか。
A:赤ちゃんは自分で磨くわけでなくお母さんであったりお父さんが磨くわけですが大抵自分の歯を磨くような強さで磨いてしまいます。優しく磨いてあけてください。痛みがあると嫌がってしまいます。特に前歯の間にある上唇小帯に歯ブラシが当たると痛いので自分の指で上唇小帯を隠してすることをお勧めしています。

まず力加減に気をつけましょう。生え始めたお子さんの歯をいつも自分が歯磨きしているときのように行うことは、きれいにするというより、むしろお口を傷つけてしまう場合があります。そうならないために、お子さんの表情を見ながら、上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにして、歯肉に強く歯ブラシを当てないようにしてあげてください。

次に歯磨き粉の使用についてです。誤嚥を避けるため、使用を避けても良いという旨の回答もありましたが、日本小児歯科学会では、以下のような記述があります。

Q.歯磨剤を間違って飲んでしまいました。大丈夫ですか?
A:「歯磨剤の中には、研磨剤、潤滑剤、発泡剤、香料、甘味料、フッ化物などが含まれていますが、普通の使用量であれば、飲み込んでも心配はいりません。

 

Q.フッ化物塗布が歯にいいと聞きました。いつから始めればいいですか?
A:歯が生えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付きさらに硬くなります。だから生えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいのです。フッ化物は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。まずは下の前歯が生えてきたころから定期的に歯科へ通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布を行ってみてください。また、うがいができない年齢でもフッ化物を塗布することは可能です。ただし、フッ化物はむし歯予防の万能薬ではありません。塗ったからといって安心せず歯みがきの習慣やきちんとした食生活をすることです。」

最後に忘れてはいけないのが歯ブラシの選び方です。これも赤ちゃんの歯茎を傷つけないものを選ぶことが大切です。

Q.歯ブラシはどのようなものがいいでしょうか?
A:毛のついた頭の部分が小さめの歯ブラシ(毛の部分が2本分の歯の幅程度)で、しかも毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、歯ぐきにもやさしいのです。ただ歯みがき習慣ができるまでの時期は楽しい歯みがきを目的にお気に入りの色やキャラクターで選んでもよいと思います。仕上げみがき用に柄が長めで保護者が持ちやすい歯ブラシも用意しましょう。」

以上のことから、親御さんが赤ちゃんの歯磨きで気をつけるべき3つのことをまとめました。

1.お子さんの表情を見ながら、上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにして、力加減に気をつけて磨く
2.歯磨き粉の使用は、誤燕を避けるためいらないという意見もあるが、使う場合は、子ども用のフッ素入りの歯磨き粉を使用する
3.歯ブラシは親御さんが仕上げ磨きで使いやすい柄が長く、歯茎を傷つけない毛先が丸いものを選ぶ

3.将来、虫歯にならないように赤ちゃんのうちから予防を


お子さんが小さな頃は親御さんが仕上げ磨きをしてだんだんと一人でもしっかり磨けるように歯磨きの習慣を作ることと、しっかり磨けるように見守ってあげることが大切です。
 
ですが、その前に赤ちゃんのうちから、きれいなお口の環境を作ることも忘れないでください。歯ブラシの選び方についても言及しましたが、赤ちゃん用に指サック状の専用の歯ブラシもあるので、そちらもぜひ検討してみてください。
 
小児歯科では、お子さんが一人でしっかりと歯磨きができるようなサークル活動としてキッズクラブや歯磨き教室があります。また親御さんがしっかり仕上げ磨きができるようにセミナーを行う歯医者さんもあるので、ぜひ活用することをおすすめします。お子さんのためだけでなく、親御さんも日々の歯磨きがしっかり行えているかのチェックもできます。
 
虫歯ができて初めて歯医者さんに行くと、怖い思いをしてトラウマになってしまい、その後、歯医者さんへの足取りが重くなってしまいかねません。ご家族で健康な歯を維持できるように、歯医者さんに行きましょう。
 

<参考>
日本小児歯科学会

 
全国の歯医者さん一覧ページはこちら
 

金子 諒航(Yoshikazu Kaneko)