今すぐ歯周病予防をすべき理由!総入れ歯の噛む力は5割以下に


「総入れ歯にするのなんて高齢者のお話しでしょ?」なんて考えていませんか?近年、若い人でも歯周病の人が増えていると言われています。歯周病は多くの歯を一気に失ってしまう最も大きな原因です。歯のケアを怠ってしまうと他人事ではなくなります。今回は、入れ歯について歯科医師に伺いました。

目次

  1. 総入れ歯の噛む力は自分の歯と比べて3割~5割程度
  2. 歯周病予防に取り組み、残せるなら残すべき自分の歯

1.総入れ歯の噛む力は自分の歯と比べて3割~5割程度

歯科医師に下記のような質問をしています。

Q:総入れ歯にするとものがうまく噛めなくなりますか。
A:もともとのご自身の歯から比べると3~5割程度の噛む能力だと言われていますが、慣れればある程度物は噛むことができます。ただし固いものは苦手です。
引用元:なかの歯科 中野 雅哉 歯科医師 回答日:2016/02/24
A:総入れ歯にする前の状態によります。部分入れ歯やブリッジと比べて、ひっかける歯がないため、基本的には、安定は悪くなりますが、グラグラの歯ばかりで困っているような方の場合、総入れ歯にした方が、より噛めるようになることも多いです。

歯科医師からの回答によると、個人差はありますが総入れ歯にすると3割~5割程度、噛む力が落ちてしまうようです。慣れればある程度何でも噛めるようになりますが、支える力が歯ぐきだけになりますので固いものを噛むことは難しくなるでしょう。

しかし、歯周病などで歯のほとんどがグラグラな方は、総入れ歯の方が噛める場合があるようです。歯周病になると歯を支えていた骨が徐々になくなり、歯を支える力を失ってしまいます。当然、そうなると噛む力はなくなってしまうでしょう。

2.歯周病予防に取り組み、残せるなら残すべき自分の歯

総入れ歯の噛み心地は実際どのようなものでしょうか?同じ質問の中で、噛み心地ついて回答されているものをご紹介します。

A:良く合っている入れ歯でしたら噛めますが、自分の歯が残っている方が噛んでいる感覚はあると思います。

総入れ歯にしてしまうと全て自分の歯ではありませんから、噛んでいる感覚は失われてしまうようです。少しでも自分の歯を残せるのならできるだけ自分の歯を残した方が、噛み心地や温かいもの冷たいものを感じられて食事を楽しむことができます。

歯を失う原因は虫歯や歯周病など様々ありますが、中でも特に怖いのが歯周病です。近年若い方でも増えていて、歯並びの悪さから歯磨きがうまくできておらず歯周病になってしまうケースもあるようです。

歯周病は歯ぐきが腫れ、歯を支えている骨を溶かす怖い病気です。初期の段階では気付きづらいため、症状が現れる前から予防に取り組むことがなによりも大切になります。普段の歯磨きを丁寧に行い、歯間ブラシやデンタルフロスなど補助器具を使用することが歯周病には効果的です。

そして、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをすることが予防になります。お口の健康維持のために予防に取り組むという考えが広まっています。歯周病の原因となる食べカスや歯垢、歯石を取り除いて清潔を維持するよう心がけましょう。

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寒河江 英子(Eiko Sagae)