子どもの矯正治療のはじめ時と矯正歯科を選ぶ5つのポイント

矯正治療で歯並びを整えることは、お子さんの虫歯や歯周病のリスクを将来的にも抑えることに繋がります。見た目にきれいなこと以外にもメリットがある矯正治療ですが、もし矯正治療が必要な場合、何歳からの治療が望ましいのでしょうか?また、矯正歯科の選び方についてもご紹介します。

目次

  1. 矯正治療に適した年齢とは?
  2. 小児矯正歯科の選び方の5つのポイント
  3. 矯正歯科の歯医者さん選びは信頼関係が大切

1.矯正治療に適した年齢とは?

幼少期から治療すべきか、永久歯が生えそろうまで待つ方が良いのか?矯正治療に適した年齢について歯科医師に質問をしました。

Q:矯正歯科治療に適した年齢は何歳ぐらいですか。
A:以前は永久歯が生え揃ってからの矯正治療で良いとされていました。しかし、現在では、出来るだけ早い年齢からの矯正治療を推奨し、行うようになっています。
A:出来るだけ早い方がいい症例とある程度永久歯が生え揃った方が良い症例があります。
A:歯並び不正の内容によって大きく異なります。幼児期から治療した方がいい歯並びもあります。
A:色々な考え方がありますが、当クリニックでは、13歳くらい以上からをおすすめしています。適した年齢は、とくありません。

歯科医師の回答によれば、年齢というよりは症例によって矯正治療を始めるタイミングが異なるということが分かります。お子さんの成長具合は一人ひとり異なりますし、当然の見解かも知れません。できるだけ早い年齢からという回答もありますので、気になることがあればまずは相談することが大切です。

2.小児矯正歯科の選び方の5つのポイント

では、どのようなことをポイントに矯正歯科の歯医者さんを選べば良いでしょうか?今回は小児矯正歯科の選び方のポイントについて歯科医師に質問をしました。

Q:小学生の子供の矯正では何を基準に考えたらいいでしょうか?色々な人に話を聞くと、長い期間通院するため、立地は重要と聞きますが、近いだけでいいものなのでしょうか?小児は対応しているのか?費用は?期間は?何を優先したらよいか教えてください。
A:私の、個人的な意見としましては、まずお子さんの口の状態をかかりつけの歯医者さん(出来たら小児歯科を標榜している歯科医院が良いと思います。)に見ていただき矯正専門医にご紹介する必要があるのかを確認してもらうのが良いかと思います。次にご家族が送り迎えする関係上 診療日や時間 場所などの歯科医院自体が重要です。(評判はもちろんですが)状態の難易度が高いようでしたら矯正専門医をお勧めします。
引用元:さくらい歯科医院 櫻井 英利 歯科医師 回答日:2018/12/06
A:人それぞれ重視するものは異なると思いますが、自分としては担当の先生が信頼できるか?というのもすごく大切だと思います。治療の進め方など先生によって異なる場合もございますので、色々と話を聞いて、信頼できる先生を見つけるのも一つの方法かと思います。
A:まずは矯正の相談をし、説明を受け、不安を感じないようならそれでいいと思います。少しでも不安を残した状態で始めると、たいてい後悔します。長い付き合いになりますから、先生との関係が最も重要と思います。
A:通いやすい歯科医院がいいのでは?いつ行っても矯正が出来るのがいいと思います。矯正器具が壊れることもありますので。
引用元:大村ファミリー歯科 藤田 茂 歯科医師 回答日:2018/12/04

歯科医師の回答を受けて5つのポイントを下記にまとめました。

1.矯正治療の必要性の説明がきちんとある
2.治療内容の説明に納得できて信頼できる
3.長い期間しっかり通うことができる立地
4.診療時間がライフスタイルに合う
5.難しい症例の場合は専門医がおすすめ

この質問の中には、このような回答もありましたのでご紹介します。

A:現在の小児歯科学会の見解は、子供の頃に矯正をしても、大人になって後戻りが多いとの事です。しかし、子供の頃は成長の力を用いて、簡単に費用も抑えて治療が可能な場合も有りますので、是非歯医者さんでご相談下さい。
引用元:もろとみ歯科 諸冨 彰彦 歯科医師 回答日:2018/12/04

矯正治療をおこなう上で、後戻りのリスクや注意すべき点についてもしっかり説明を受けることが大切です。疑問や不安がないかしっかり確認し、納得してから治療に臨みましょう。

3.矯正歯科の歯医者さん選びは信頼関係が大切

お子さんの成長は一人ひとり異なります。年齢ではなく症例によって治療すべきタイミングが異なるということが分かりました。何か気になることがあれば、小児歯科を取り扱う歯医者さんにまずは相談してみてはいかがでしょうか?

矯正治療は長い期間の治療となりますので、矯正歯科の歯医者さんの選び方で最も大切なことは信頼関係です。価格や治療期間は症例により異なりますから、診断結果や治療内容をしっかり説明してくれる歯科医師を選びましょう。

また、長い期間歯医者さんに通うことになりますので、患者さんのライフスタイルに診療時間が合っていることも選ぶポイントです。矯正装置が壊れてしまうトラブルもあるかもしれませんので、すぐに対応してくれる歯医者さんが良いでしょう。

矯正に適した年齢というものはなく、症例や歯科医師の考え方により治療のタイミングは大きく異なります。検査の結果、難しい症例とされた場合は矯正歯科の専門医を選んでみてはいかがでしょうか。

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寒河江 英子(Eiko Sagae)