「まつ毛ダニ」ってご存じですか?
実は誰にでもいる可能性があり、ダニが悪さをすると目の病気に発展してしまう可能性があります。そのまつ毛ダニはどのようにして予防するのでしょうか?
「とだ眼科」眼科医 院長 箕田宏(みのだひろし)医師に、「まつ毛ダニ」についてお話を伺います。
しっかり化粧を落とさないとダニが繁殖!ドライアイなど目の病気に
まつ毛ダニはどなたにもいる可能性があります。
女性の場合は特にお化粧をする機会も多いため、マスカラやアイメイクなどをきれいに落とさないと、それらがダニのえさとなってしまうためダニが繁殖してしまうことがあるでしょう。
また、マツエクをしている方は、まつ毛の根元が不潔になりやすく、ダニが寄生してしまうことも考えられますね。
ダニが寄生すると、どんな症状が出やすくなりますか?
ダニが寄生していて悪さをすると、目のかゆみや、腫れ、ドライアイ、まつ毛が抜けやすくなるなどの具体的な症状が出ます。
ですが、寄生しているだけで特に悪さをしていない場合はそういった症状が出ない場合もあります。
清潔にすることが大事!ダニを繁殖させないために
マツエクをしている方は、せっかくつけたマツエクが取れないようにと洗浄が甘くなってしまうことがあるので、メイクの落とし残しなどができてしまいそれがダニのえさとなってしまいます。
ですので、日頃から、しっかりとメイクを落としきり、ダニのえさとなるものを排除することが大切です。市販のアイシャンプーなども使うのもおすすめです。
万が一、かゆみや腫れ、ドライアイなどの自覚症状がある場合、もしくは目の違和感などがある際は眼科を受診してください。
医科歯科ドットコム編集部コメント
まさか、まつ毛の毛穴がダニの住処になることがあるとは・・・必ずしもダニが悪さをするわけではないとのことですが、できるだけダニの繁殖は避けたいものです。
花粉シーズン本番になりますが、大気中には花粉だけでなくあらゆるチリやほこりが舞っています。とくに女性はメイクをしっかり落とし、目の周辺のケアをして清潔を心がけたいものですね。
取材日:2020年1月20日
プロフィール
箕田宏(みのだひろし)医師
<経歴>
東京医科大学卒
北海道大学医学部癌研 ウイルス研究生
市立根室病院 眼科部長
東京医科大学 医学部医学科臨床医学系眼科分野 客員講師
<専門分野>
眼感染症
ぶどう膜炎と網膜硝子体疾患