【医師が解説】「新型コロナ」は結局、インフルエンザより怖いウイルスなの?

 
収束までまだ時間がかかりそうな新型コロナウイルス(COVID-19)、どれくらい警戒すればいいのでしょうか。
「新型コロナウイルスは脅威になりうるのか?」「インフルエンザより怖いウイルスなのか?」という質問を津田 健司(つだ けんじ)医師に回答いただきました。
 
また、従来からあるコロナウイルスについても教えていただきます。

 

インフルエンザと新型コロナを比較

 

感染拡大したら死者数は上回る可能性がある

ウイルスの性質でいうと感染力自体は同じ程度と言われています。
 
インフルエンザウイルスもコロナウイルスも、1人の人が何人にうつすかという感染力をあらわす基本再生産数は2~3人ということでだいたい同じくらいかなと思います。
 
致死率はコロナウイルス(COVID-19)のほうが現時点(2020/2/13)では少し高いです。インフルエンザは0.05%と言われているのに対して、コロナウイルスは2~3%です。
 
後はどれだけ感染を抑え込めるかによります。
 
封じ込めようと人の移動を制限しようとしていますが、それが上手くいき感染者数がそこまで多くならなければインフルエンザのほうが怖かったとなるでしょうし、コロナウイルスがさらに広がった場合、致死率が今と同じ想定であればより多い死亡者数になると思われます。
 
今回のコロナウイルスであるCOVID-19より致死率が低い、新型インフルエンザA(H1N1)pdm09では世界で10万人以上の死者が出ていますので、今回のコロナウイルス(COVID-19)がそのようになる可能性はゼロではありません。未知のウイルスはそういった怖さがあります。

 

コロナウイルスは肺炎のウイルスですか?

 

もともとは喉などを痛くする”風邪”の原因ウイルス


コロナウイルスは風邪を引き起こすウイルスで、4種類が知られていましたが、2002年にSARS、2012年にはMERSと重い肺炎を引き起こすタイプが見つかりました。
 
もともとの新型コロナウイルス(COVID-19)は人に感染するものではなく、コウモリなどなんらかの野生生物の中で流行っていた風邪のウイルスだったのですが、それが何らかのきっかけで変異して人間にも感染するようになったと言われています。
 
そして、喉のあたりの炎症の上気道炎、肺あたりの炎症の下気道炎をおこします。
 
新型コロナウイルスはSARSやMERSに続く、第三の重い肺炎を引き起こすコロナウイルスである、と言えます。
 
 

医科歯科ドットコム編集部コメント

風邪のウイルスでもあるコロナウイルスは新型も初期症状が風邪に似ているようです
 
コロナの対応を行っている帰国者・接触者相談センターへの連絡目安も厚生労働省から発表されておりますので、ご確認ください。
 

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<参考>新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
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現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況とのことです。コロナ以外の場合は、いつも通りクリニックをご受診ください。

 
取材日:2020年2月12日
 
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プロフィール

津田 健司(つだ けんじ)医師
 
<略歴>​
1984年生まれ/千葉県出身​
2003年開成高校卒業​
2010年北海道大学医学部卒業/同年より亀田メディカルセンター初期研修医​
2012年より同院血液腫瘍内科後期研修医​
2013年より帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科後期研修医​
2014年より助手​
2015年より帝京大学大学院医学研究科第一臨床医学専攻博士課程​
2018年博士課程早期修了/博士(医学)​
2018年合同会社ケンワーク代表社員​
 
<資格>​
日本医師会認定産業医​
日本血液学会血液専門医​
日本内科学会総合内科専門医​
日本内科学会認定医​
抗加齢医学会抗加齢専門医
 

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