【現役医師に聞く】ニキビ跡になる前なら保険適用!ニキビ跡の治療は自由診療!

男性でもニキビで悩んでいる方は多いと思いますが、そのまま放置してしまうとニキビ跡になってしまう可能性があります。
若い男性のニキビと病院での治療について、皮膚科専門医でありThe Japan Times紙にてアジアの次世代を担うリーダー100人に選出された花房火月(はなふさひづき)医師に教えていただきました。

 

ひげそりに注意!男性のニキビの原因とは?

大人の男性はひげをしっかり剃ろうとして肌を刺激し、ニキビができてしまう方が多いです。
ひげそりの際は、気を付けていただきたいです。
少ないケースですが、ひげそりに雑菌が繁殖し、毛穴に入りニキビがたくさんできてしまうこともあります。使う道具も清潔に保つということが大切です。

 

ニキビ痕は4パターン!ニキビ跡の治療は自由診療

ニキビ痕というと、色素沈着(黒ずみ)や、炎症後の紅斑(こうはん:赤み)、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん:盛り上がり)、陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん:クレーター)の4パターンがあります。
いずれも日本では自由診療になるので、それなりの費用が掛かります。

 

ニキビ跡の治療は数十万円もかかる!早めに病院へ

ニキビができたら病院に行きましょうと医師や製薬会社から勧めていて、以前と比べるとはるかに受診率が高くなっています。
しかし、未だに若い男性などは病院に行かない方が多いです。
ニキビは悪化した状態を放置すると、その後ニキビ痕になってしまう点が問題です。
ニキビ痕になってしまうと治療は大変で、自由診療のため数十万円も費用が掛かってしまいます。
そうならないように若いうちからしっかり治しておくことが大事です。
親御さんは、お子さんが通院を嫌がっていたとしても病院に連れて行く方が良いのではないかなと思います。

 

ニキビ跡になる前なら保険適用!病院で受けるニキビ治療

ニキビ治療というと以前は抗生物質を飲む、または付けるしかありませんでした。
しかし、現在は「過酸化ベンゾイル」や「アダパレン」という、本質的にニキビを治す薬が保険適用となっています。
これらを用いて、保険治療で8割から9割の患者さんがニキビを完全に治すことができています。
ニキビができたら早めに病院に来ていただくのが一番いいと思います。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント:ニキビは早めに皮膚科を受診しましょう

筆者自身も、過去につくったニキビの痕や黒ずみが気になることがあります。
ニキビ跡になる前なら保険適用で治療を行うことができるようです。
ニキビができて悩んでいる人は、ニキビ痕を作らないためにも早めに皮膚科を受診してみてはいかがでしょうか?

 
取材日:2019年10月4日
 

プロフィール

はなふさ皮膚科クリニック 理事長
花房 火月 医師
 
2006年4月~2007年3月 癌研究会有明病院(初期研修医)
2007年4月~2008年3月 東京大学医学部附属病院(初期研修医)
2008年4月~2008年6月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(専門研修医)
2008年7月~2008年11月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(助教)
2008年12月~2010年6月 NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
2010年7月~2011年6月 東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
2011年3月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科後期研修終了
2011年7月~ 三鷹はなふさ皮膚科開設
2014年6月~ 新座はなふさ皮膚科開設
2015年6月~ The Japan Times紙によりアジアの次世代を担うリーダー100人に選出
2015年7月~ 国分寺駅前はなふさ皮膚科開設
2016年5月~ 久我山はなふさ皮膚科開設
2017年8月~ 志木はなふさ皮膚科開設
2019年4月~ The New York Times紙によりNext-Era Leaders2019に選出
2020年2月~ 大宮はなふさ皮膚科開設
 
<その他>
著書『ぜんぶ毛包のせい。 薄毛・AGA ニキビ ヒゲ・体毛 ニオイ 汗