【医師に聞く】2月も乾燥に注意!医師が「目元の小じわ」に”水光注射”を選択する理由とは?

 
2月は肌の乾燥が最も気になる季節!そんな時期にできやすい「乾燥小じわ」に対して、クリニックで使う「水光注射」をご存知でしょうか?
 
うるおいを与え肌の透明感が増す
とのことですが、どういった施術なのでしょうか。
 
皮膚科医である「銀座Mitaクリニック」院長の三田 麻津子(みた あつこ)医師に水光注射についてお話を伺いました。
 

「水光注射」は肌の細胞を活性化させます

――どのような効果があるのでしょうか?
 
「水光注射」とは、皮膚のごく表面に細かく薬液を入れてあげると、透明感のある肌になるというものです。
 
また、針の刺激で少し針穴ができますが、そこから細胞の活性化が起こってきますので、肌にハリが出ます。
 
薬液にシミの色を薄くするグルタチオンが入っていると、シミが薄くなる効果が期待できます。
 
薬液は、クリニックによって調合されており、ヒアルロン酸、成長因子、PRP、ビタミン類、アミノ酸など、肌の状態に応じていちばん効果的なものを使用します。
 
――どのように治療されますか?
 
9本針が四角い枠の中に並んでいて、それを機械にセットして注射で薬液を入れていきます。マシンでワンショットずつ打っていくものです。
 
この針は2mmくらいまで出ますが、目周りですと0.4mmくらい、お肌ですと0.6mmくらいの深さに調整して、薬液をごく浅い層に少しずつ注入していきます。

 

目のキワまで水光注射を注入でき、乾燥肌や小じわに効果的

――水光注射のメリットを教えてください。
 
水光注射は、目周りの老化には特に良いと私は思います。レーザーやピーリングは目のキワまではなかなかできません。
 
スタンプのようになっていますので、まつ毛の生え際に合わせてあげれば、それより下に針が出てきます。
 
目の下ギリギリまで薬液を少しずつ注入することができます。
 
また、針穴をいっぱい重ねてあげれば、肌が修復してハリが出て、シワも浅くなるので患者さんに喜ばれます。唯一保湿ができる施術だと思います。
 
――ヒアルロン酸注入という施術もありますが、水光注射との違いはなんでしょうか?
 
ヒアルロン酸注入は、一般的にへこんでいるところをメインに施術します。
 
水光注射は、どちらかというと乾燥しがちな肌や小じわなどに対して効果を持ちます。肌の乾燥が気になる人におすすめします。

 

乾燥する時期にだけ水光注射をする方もいます

――水光注射をするとき痛みはありますか?
 
施術は麻酔をしているので、麻酔が効いている間は痛みがほとんどありません。
 
切れてくると少し痛むこともあります。耐えられない痛みというわけではありません。
 
欠点としては、針での治療なので点々とした痕ができます。
 
3日から1週間くらいで消えていきますので、施術を受けるのはお休みの前が良いかと思います。
 
――効果はどれくらい持続しますか?
 
最初は、1か月に1回ずつくらいを3回程行うと、その後は数か月持つかなという感じです。
 
そこで満足できたら施術から遠のいていただいて、乾燥や小じわが気になるという時に再度行うことが多いです。
 
ずっとやり続けないといけないという治療ではありませんが、最初の3回くらいは少し通っていただいた方が効果を感じやすいと思います。
 
秋冬の乾燥の時期の前だけという方もいらっしゃいます。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント:肌のくすみや乾燥、小じわの改善におすすめ!

美容皮膚科医である三田 麻津子(みた あつこ)医師に、「水光注射」について教えていただきました。
 
あまり聞きなじみがない水光注射ですが、肌の乾燥でくすみや小じわが気になった際には、こういった治療法もあるのですね。
 
乾燥肌や小じわで悩まれている方は相談してみてはいかがでしょうか。

 
取材日:2019年12月17日
 

プロフィール

銀座Mitaクリニック 院長
三田 麻津子(みた あつこ)医師
 
<経歴>
北里大学医学部医学科卒業
北里大学病院形成外科入局
北里大学病院形成外科勤務
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務
シロノクリニック勤務
マホロバクリニック勤務
オザキクリニック勤務
広尾プライム皮膚科勤務