スレッドリフトという糸を使った施術をご存知でしょうか?
「肌のたるみ」や「フェイスラインがぼやける」といった悩みにスレッドリフトという糸をどのように使うのか?というお話を「銀座Mitaクリニック」院長の三田 麻津子(みた あつこ)医師に伺っています。
顔のたるみの他にプチ整形にもスレッドリフトが使えることを教えていただきます。また、手術の流れについてもお聞きしました。
『スレッドリフト』は主に顔のたるみ改善に使えるとのことですが、最近では「プチ整形」にも糸を使うのでしょうか?
最近は糸を使用して、鼻を高く整える施術もあります。鼻に糸を入れてまっすぐにさせたり、ちょっと高くしたりということができます。
ボリュームのある糸を入れると、しゃくれている感じをシュッとした感じのストレートにしたりもできます。ボリュームは糸の本数増やして重ねて高さを出す感じです。
――整形を考えているけど怖い、という方にスレッドリフトをおすすめしますか?
そうですね。ヒアルロン酸などもありますが、今は糸を使うスレッドリフトでの整形も流行っているように思います。
若干特殊な感じはしますので、慣れてない方は怖く感じるのかも知れませんが、本数の調整もできるので、あとから増やすというのもありかも知れません。
糸を使っていることを他人に知られないようにできますか?
――顔のたるみ対策やプチ整形でスレッドリフトをした場合、糸で上げたことが他人から見て分かるものですか?
引きあがった感じは出ると思いますが、昔のように手術痕は残りません。
針穴だけですので、そこに小さな絆創膏を張っていただければ3日から1週間くらいで穴も埋まります。
――頬のたるみにスレッドリフトをした場合も目立ちませんか?
先生にもよりますが、穴はだいたい髪の生え際近くなど分かりづらい箇所に開けることが多いので、目立ちにくいと思います。
他人からあからさまに分かる、という感じにはならないかと思います。
――どんな時期にスレッドリフトをする人が多いでしょうか?
腫れる可能性があるので休みの前の来院が多いです。
年中やる方もいらっしゃいますが、年1回と決められている方だと、やはり内出血などありますから長期休みが取りやすい年末や夏休みが多いように思います。
ご自身の予定で休みが取れる時にされる方が多いです。
スレッドリフトの施術はおよそ30分から1時間!
――スレッドリフトの施術の流れについて教えていただけますか?
クレンジングでお化粧を落として、まずはお顔のお写真を撮ります。その後にデザインを行います。
どこを引っ張ったら一番上がるのか、どこを上げたいのかご本人の希望をお伺いします。一緒に鏡を見て、具体的に一番効果的なポイントを見つけていきます。
上げたい点を決めて、上げている軸になる部分が針を入れていく点になるので、そこから糸を入れるデザインをお顔に描きます。
その後、消毒をして麻酔してから施術を行います。
――施術時間はどのくらいですか?
糸を入れる本数にもよりますが、施術時間は30分程度です。糸の付いた針を肌に刺して、針を抜いてという繰り返しです。
その後、腫れを冷やすお時間や、入れたところから出血があれば待つというお時間を考えても、トータルで1時間くらいかと思います。
――施術後に注意すべきことは何かありますか?
麻酔が入っていることと肌に糸が残るので多少腫れが出ます。また、内出血が多少あります。
糸が入っているので引き上げられて突っ張ったように感じることもあります。しばらくは、大きく口を開けて笑わないように注意して、強いマッサージなどはされない方が良いと思います。
普通のお風呂は入っても大丈夫ですが、血行が良くなってしまう熱いお風呂やサウナなどは控えた方が良いと思います。
強くむくみが出たり、強い内出血が出ることがあります。お酒も飲んではダメという訳ではありませんが、少し控えて飲みすぎないようにお願いしています。
編集部コメント:一人ひとりの悩みに向き合ってくれます
美容皮膚科医である三田 麻津子(みた あつこ)医師に、糸を使用するたるみ改善の施術について教えていただきました。
糸が皮膚に入ることで刺激され、新しい組織が作られるというものです。
施術後は腫れや内出血などが起こることもあるようですが、切開しないため傷が目立たないという点は安心ですね。顔のたるみに悩まれている方は相談してみてはいかがでしょうか?
取材日:2019年12月17日
プロフィール
三田 麻津子(みた あつこ)医師
<経歴>
北里大学医学部医学科卒業
北里大学病院形成外科入局
北里大学病院形成外科勤務
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務
シロノクリニック勤務
マホロバクリニック勤務
オザキクリニック勤務
広尾プライム皮膚科勤務