子供は大人ほど上手く感情や気分を言い表せません。
体調が悪い時のサインとして不機嫌になってしまうこともあります。
しかし、不機嫌なだけなのか具合が悪いのか判断が難しく初めて子育てをするママさんは困ったことあるのではないでしょうか?
子供は免疫が弱く、環境の変化や季節の変わり目など体調を崩しやすいです。
どんな変化に気付けば良いのか挙げていきます。
●食欲が無く元気がない
●顔色が悪い
●寝付きが悪い
●口数が少ない
●ぐったりしている
●泣き止まない
●睡眠中に泣いて起きる
上記の症状は日常的にあることではないでしょうか?
熱もないし病院へ行くべきか?でもいつもと様子が違う・・・
熱はあるけど元気にしているから受診しなくて良いのかな?
頭ずっと痛いって言っているけど薬を飲ませたら落ち着いたから大丈夫かな?
などなど挙げられると思います。
「もし受診して何も無かったら病院の人に何か言われそうだし、このままとりあえず様子見ようかな」と思う親御さんも少なくないと思います。
そのような時は迷うと思いますが、風邪ではなく病気の前兆の場合もあります!
なるべく早く近くのクリニックや病院を受診しましょう。
注意すべき症状
▶発熱
生後3ヶ月未満の乳児の38度異常の発熱は重篤な感染症であることが考えられます。
特徴として視線が合わない・ぐったりしている・元気がない・周囲に無関心・末梢循環不全・チアノーゼ・多呼吸・努力呼吸があるなどです。
幼児や小児は平均体温が高いので発熱することは良くありますが、体温の上がり方に注意しましょう。
冷やす時は太い血管が通っている脇の下と太ももの付け根に当ててしっかりクーリングしましょう。
▶脱水症状
小児は上気道炎や胃腸炎等に感染症にかかりやすく、かかった場合水分摂取量が減少しやすい・脈が早い・血圧低下・口が乾いている・皮膚の乾燥・皮膚を引っ張った時に元に戻りにくい・頭の上の大泉門部位がヘコんでいる・不機嫌・意識障害・尿量が少ないなどの症状が見られます。
※特に脱水症状は体重との割合で重症度が変わるので、体重は把握しておきましょう。
▶痙攣(けいれん)
続く痙攣発作・意識消失・脱力・チアノーゼ。痙攣発作が起こった場合、慌てず呼吸しやすい体勢にして何分間発作が起きていたか観察しましょう。
また発作時全身だったか左右のどちらか偏りがあったかも観察しましょう。
▶アレルギー症状
ある食べ物を食べた時に、発疹や息苦しくなるような症状がある・意識消失・アナフィラキシー症状などの症状が見られます。
病院へ受診する時に必要な物
●嘔吐した場合のビニール袋
●保険証・診察券
●お薬手帳
●症状や熱をメモしたもの
●診察券
●オムツ・着替え等
●水分補給できるもの
上記の物をいつも緊急時に持ち出せるように、常日頃同じ場所に保管しておくと便利です。
緊急で病院へ受診することになると慌てていろいろ忘れ物しがちになってしまします。
病院で医師に聞かれることを整理していこう!
病院へ駆け込んだのはいいものの、お母さんやお父さんがパニックになり、症状が上手く伝えられないと医師も正確に判断できかねます。
●一番気になる症状はなんですか?(痛みを訴える箇所や熱はないけどぐったりしているなど気になること伝えましょう。)
●症状がいつから出現したか具体的に伝えましょう。
●熱の有無、最高体温、いつから発熱したのか(何度なのか)
●けいれん発作・喘息発作の有無
●お腹の痛み・下痢・嘔吐・アレルギーの有無
●便の性状(回数・柔らかさ・血の有無など)
これらの質問は必ず聞かれることが予測されますので、体調の変化があった時はなるべくメモしたり体温の変化や症状を記録しておくと便利です。
また、子供の平熱を普段から把握しておくようにしましょう。
また皮膚などに変化があった場合は、スマートフォンで写真を撮っておくこともいいかと思います。
具合が悪い時の食事
自宅へ帰ったら、子供が食べられそうな物から食べさせましょう。
胃腸に負担のかかる食べ物は避けて、おかゆやうどん、アイスクリームや果物にしましょう。
脱水症状になりやすいので、子供用の水分補給飲料などでこまめに促しましょう。
発熱している時、入浴はしても良いの?
風邪や病気だからと言って入浴は避けなくても大丈夫な場合もあります。
基本的には高熱もなく元気が出てきて・食欲や水分がとれるようであれば問題ありません。
ただ病み上がりに長湯などは避けましょう。
またお風呂に入れない日が続く場合には、体を温かいお湯でタオルを濡らして拭いてあげましょう。
このように不機嫌なのは風邪や病気のサインだったりします。
病院へ受診すべき症状なのか迷った時は,医師や専用の専用ダイヤルも設けられているので困った時は専門人に相談するようにしましょう。
また休日・祝日・夜間でも診てくれる病院が当番制であるので朝まで待てず不安という方は、ネットで検索するとすぐに出てきますので活用するようにしましょう。
また、日頃からの全身の観察が重要になるので子供に触れて見て、小さな異常にも気付けるようにしましょう。
プロフィール
水野 恵梨香 看護師
現在東京トータル美容クリニックに勤務。
幼少期アトピーで悩まされ肌にコンプレックスを抱き美容業界へ。
元エステティシャンであり社会人経て、東北大震災をキッカケに看護学校へ入学。
消化器内科・腫瘍内科を経て美容クリニックで介助や施術を行っている。
その他、美容や健康のコラムを執筆。
美容を健康面から考え役立たずに立てる情報を発信できるようにします